赤ちゃんの分娩予定日はいつがいいでしょうか?というご質問

子どものことの占い

同じ内容の質問というのは不思議なもので重なります。

この頃、ご出産を間近に控えたお客様から
「計画分娩の産院で出産予定なので、出産に良い日取りを教えて下さい」
というご相談が相次いで寄せられました。

秋は出産シーズンですものね。

占いなどに関心のある方は、誕生日が人の運勢を決める!という認識が高いため、「だったら少しでも運の良い子に生まれてきて欲しいので誕生日を何とか良い日に調整できないか」という親御さんのお気持ちもよく分かります。

そこで今日は、人間が運の良い子を授かるために人為的に出産の日を決めて計画出産することについて書いてみようと思います。

対面鑑定でみえたお客様にも、名付けをご依頼でメールを下さったお客様にも私は以下のような同じお返事を返しました。

計画分娩ということで出産の日にちを選ぶことはできるとは思いますが、

予定日より3週間程度前からのごく限られた期間内で、しかも医療従事者の人手が厚い日中の時間帯の中で、

ご両親の出生データと照らし合わせた上で、お子様との関係がとても良好な上に、とても素晴らしい運勢を持った一生が約束されているような日にちと、そして出生時刻を選び出すことは極めて困難な作業となります。

ですから私の場合は、生まれてくる日は赤ちゃんにお任せすることをおすすめしています。

病院側も、計画分娩ではありますが、赤ちゃんの様子を見て生まれてくる準備が万全に整う頃を見計らって、日にちを選んでくださることと思います。

それが、赤ちゃんにとっての運命の日となるでしょう。

人はみんなそれぞれこの世でクリアするべき課題や果たすべきテーマをあちらの世界から持って生まれてきますから、生まれる日は赤ちゃんにお任せしてみてはいかがでしょうか。

そうなんです。
いくら人為的に日取りを選んで準備をしていても、あっちの世からやってくる赤ちゃんの都合で突然破水が始まったりなどと、生まれる日や時間などは変わってしまう可能性も充分にありえます。

また、四柱推命や紫微斗数でこの日のこの夜中の2時や4時じゃないとダメという場合だとしても、今の日本の計画分娩を取り扱っている産院で「占いでこの時間に産まないとダメとい言われたから」などという要望など、まず聞いてくれるわけがありません。

そう、日にちだけじゃなくて、運勢を見るときには時間はとても大切です。

だから本当に最高に運の良い子どもを作ろうとしたら、生まれて来る子の命式だけじゃなくて、両親の命式をもあわせてどの年の何月の何日の何時にするかを決めてから子作りする必要があるのです。

子作りをするだいぶ前から、こんな運勢でこんな人だったらいいなというような命式・命盤を先にデザインしておいて、さてその日はいつでしょうと探すイメージですね。

でもこれが、もうすでに生まれる年と月がおおよそ決まってしまっている場合は、探す範囲がものすごーく限られてしまいますので計画分娩だからといっても、思っているほどあまり「良い日」というものを選べないのが実情です。

特に紫微斗数で親子の命盤を並べて見てみると、親のエゴ、一方的な我欲が子どもを潰してしまうなどという、お気の毒なケースも稀に見られたりすることがありますので、もし生まれて来る日を選ぶのならば、そういうものも徹底的に防がなければなりません。

となると、占い師の作業はとんでもなく困難なものとなりますので、本場台湾の熟練の占い師の方でさえ、このようなご依頼はお断りすることも珍しくないそうです。

また、その一族から傑出した人物を出そうと、占い師に依頼する家庭というのは、もう何世代も前から、世の中に対して功徳を積んできたり、先祖の供養(隠宅風水)までをも徹底的にやって、子孫が幸せに恵まれますようになどというようなことも、一族をあげてやっているわけです。

それぐらいのもの凄い下準備があって、初めて「お誕生日を選ぶ」ということが生きてくるわけです。
運の良さに徹底的にこだわる中華民族の意識は凄まじいですね。

それで、出産の関しては、私の諸先輩方もみなさん「余計なことはせずに自然に任せるのが一番よ、生まれてから、じぁあどうして行こうかって見たほうがよっぽどいいわよ」と口を揃えておっしゃいます。
3度自然出産をしてきた私もそう思います。
計画どおりにはなかなか行かないことばかりですし、それだけではありません。

返したメールにも書いたとおり、やっぱり生まれてくる子どもたちって、みんなみんな全員そうなんですが、どんな人でもそうですが、その人なりの課題を持ってやって来ると思うんです。

例えそれが、他人から見たら「幸せ」とは言い難い生き方をしていたとしても、その人にとっては乗り越えるべき課題に挑んでいる最中の険しい山道の途中かもしれず、その先には乗り越えた人だけがたどり着ける、素晴らしい風景が広がっているかもしれないのです。

それが決して他人から見れば、ごくごく普通の幸せには見えず、下らなかったり、つまらなかったり、苦労ばかりに見えたとしても。

その魂が課題をクリアするためにどんな一生を過ごそうとするかは、もう生まれる前から決めているわけで、人為的にこちら側の世界で本人の意志を無視して価値感を押し付けるのは、たとえ誰もが願う親心だとしても傲慢なことではないかと思うわけです。

そう、誕生日をコントロールするのは神の領域であって、人間ごときが手出しすべきことではないのです。

私たち親にできることは、そうやって人生の課題に挑もうとして生まれてきたチャレンジャーの子どもたち、自分たちという親をわざわざ選んできてくれた子どもたちを、困難に立ち向かっても乗り越えられるように応援してあげることぐらいなのでしょうね、結局。
言い方を変えると、どんな日に生まれてきても「吉日」なのです。

だからもし今、おなかに赤ちゃんのいるプレママさんがこれを読んでいたら、「あなたの好きな時に生まれてきてね~」とおなかをさすりながらたくさんたくさん話しかけてあげて下さいね。
赤ちゃんが自分で「いいなー」と思っている日と時を選んで生まれてきてくれます。

それから、まだ赤ちゃんはおなかにいないけど、いずれは授かりたいと思っている方へ。
「こんな子が来て欲しい」って普段からイメージしながら過ごして下さい。
わりと理想に近い子が来てくれますよ。実際私はそうでした。
(まあ、理想にはない困った部分もちゃんと持ってきてくれたりしますが、そこはお互いの成長のためにガマンです。)

というわけで先日、生まれたばかりの赤ちゃんのお名前を選ぶ「選名」のお仕事の依頼を受けたばかりです。
新しい命の誕生という大変喜ばしい時の「名付け・命名」のような一生で一度の一大イベントに関わらせていただいたことをとても嬉しく思わずにはいられません。

今回はご両親がインスピレーションなどからで気にいった呼び名の複数の候補のお名前の中から、四柱推命の命式から判断した画数のみでなく、ペンジュラムで反応を見て一番良いものをお選びいたしました。

どうぞ、生まれてきた赤ちゃんもご家族皆様もお幸せに~

(名付けや選名などの鑑定は、メール鑑定でも受付しておりますので、どうぞご利用下さいませ。)