我が子がかわいく思えない……そんな時に、薬膳の力!

子どものこと

こんにちは。
占いサロンひなたの綾野です。

小・中・高の学校では夏休みが始まり、家に子供たちがゴロコロしお母さんたちが憂鬱になる魔(?)の約40日間の季節がついにやってきてしまいました。
学校の給食が再開される日を待ちわびている今日この頃です。

そんなわけで、育てるのは大変な子供ですが、そのかわりに喜びをもたらしてくれるのも子供であったりしますね。

さてさて、そんな子供ですが、生まれてきたら嬉しいはずなのが、なぜだか生まれてきた子供が可愛く思えない……産後ウツかな?という新米のお母さんが、これは今に始まったことではないのですが、この頃は増加傾向にあると、私がこの春から通い始めた中医学の薬膳講座の先生から授業の中で聞きました。

最近の若いお母さんは昔に比べて根性なしのダメ親が多くなったからなのでしょうか?
いえいえ、決してそんなことはないのです。

妊娠~出産~授乳期を通してのお母さんの体の変化と、現代の環境が影響を及ぼしているというそんなこと、そんなことをちょこっとお伝えしようと思います。

ではまず、どうしてせっかく生まれてきたまだ赤子の小さい我が子が可愛く思えなくなったりするのでしょうか?

ここでまず押えておかないといけないことは産後のお母さんの体調の変化なのです。

お母さんの体は妊娠出産すると、中医学でいう「血・けつ」が大量に使われます。
そして母乳での授乳も同様にたくさん「血」が使われます。

普段の食事で充分に補えていれば良いのですが、産前にもたくさん消耗している上に今度は授乳で「血」が奪われていきますので、現代の日本人のフツーの食事でなかなか追いつくものではありません。

この時期のお母さんが、爪が欠けたり割れやすかったり、そして髪の毛がどんどん抜けて行くというようなあまり嬉しくないことが起こるのは「血」の不足から来ています。

そして、「血」は感情や思考判断力、記憶力などのエネルギー源ですので、これが満たされていれば、心も穏やかで安定しているのですが、不足していると尽きることなく湧き出てくるようなマイナスの想念や不安感、心配性、情緒不安定、うつ症状などといったまるで四柱推命でいう「忌官殺」や断易でいう「官鬼」のような状態に見舞われやすくなります。

そんな状態のお母さんのおっぱいは豊富な「血」が不足しているので美味しくなくてまずいので、赤ちゃんは泣きます → お母さんはますますイライラ&落ち込み「この子は私のことが嫌いなんだわ! 私はダメ母なんだわ!」 →? お母さんがイラ立って怖くて、おっぱいもまずいから赤ちゃん泣くのような不安感の悪循環スパイラルに陥ることになります。

また、「血」は中医学では「肝」の臓器が深く関わっていると言われています。

この「肝」は、「血」の貯蔵庫なのですね。

実は「血」の貯蔵庫の「肝」で貯えられた「血」は、読書やIT機器の画面を凝視するような目をとっても使う時には、その働きを応援するために目の方にたくさん送り込まれているんです。

そして、ここからが現代人の事情ならではのことなのですが、今の人は知らす知らずの間にとかく一日中「目」を酷使しがちです。

会社勤めでデスクワークをしていなくても、テレビにパソコンにスマートフォンにタブレットなどなどといった「目」を酷使しないと使えない生活必需品が日常の中に溢れています。

出産直後のお母さんでも、今はスマホ片手にあちこちに写メールをしたり、SNSにせっせと投稿したり、ネットで色々と調べ物をするのが当たり前になっていることでしょう。

そんなこともあり、現代の赤ちゃんのお母さんたちは一昔前よりも更に、「血不足」ということに陥りやすく、心が不安定になりやすくなっているのだそうです。

昔は出産後のお母さんは、おっぱいがまずくなるから目をあまり使ってはいけないと、読書なんかはさせないようにしていたそうです。
産後の女性を労わる知恵ですね。
(私も出産した助産院で、入院中のテレビと本と新聞は禁止されました)

また肝に貯蔵されている血が不足すると、目がショボショボしたりかすんだりといったような症状も出てくるでしょう。
このままだと老眼も早く訪れてしまうかもしれません。

また肝はおっぱいの経絡と繋がっていますから、授乳でたくさん「血」を消耗しているのに、補給が追いつかないと、「肝」が疲弊してきます。
「肝」の臓器は中医学の五臓でいう木行、「怒」の感情も、五感でいう木行、怒りの感情と肝の臓器は同じ木行のカテゴリーでつながっているので、怒ってイライラしてばっかりいると肝臓がだんだん悪くなってきます。

大変!どうしましょう!

そこで血不足になりがちなお母さんたちのためのお助けおすすめ中医薬膳の食材を紹介します。


●クコの実●
kuko

杏仁豆腐の上にちょこんとお飾りのようにのっている、あの赤い実です。

これは、「血」を補い肝の血も補います。
ですので「食べる目薬」とも言われており、アンチエイジングにもおすすめです♪

ネットで「クコの実」を検索してもらえれば分かると思いますが、ビタミン類も豊富で、近年では著名な女優さんやモデルさんたちなどのハリウッドセレブたちの間でも「スーパーフード」として広まっている食材です。


●棗・なつめ●
natume

こちらも「血」とそして「気」を補います。
血を補うだけでなく、「気」を補いますので、心の安定にも良いですね。
気持ちが安定し、元気になってきます。

中国では昔から「女性は片手一握りのクコの実と3粒のなつめを毎日食べろ」と言われているそうです。
失われていく「血」を補うためですね。

私の知っている中国人の女性も、毎日持ってくるお弁当のおかゆやスープの中にはいつも、なつめやクコの実が入っていたりしました。

私はクコの実もなつめもほんのり甘い味なので、そのまんまボリボリとお菓子感覚でワイルドに食べていますが、クコはお湯やスープに入れて柔らかくしてから摂るほうが体質的に合う方もいらっしゃると思います。

またクコの実はたくさん食べてしまうとお腹が緩くなってしまうので、片手一握りといっても少しずつ様子を見ながら食べるのがおすすめです。

お腹が緩くなるほど食べても、腸が吸収しないのでは、その人の血肉にはならなずムダになるだけですので、くれぐれも食べすぎはやめておきましょうね。

私はコクを食べ初めてから、老眼の走りかな?とヤバかった目がなんだかいい感じ♪に戻りましたし、薬の影響で乱れまくっていた生理の調子が食べ初めてから一ヶ月もしないうちに整いこれにはびっくりしました。

さすがアンチエイジシングのスーパーフードのことはあり、女性ホルモンバランスを整えてくれたりもするようです。

クコもなつめも赤い実で、中医学では「赤い実は血を補う」と言われているそうです。

こういった食材は普通のスーパーなどで買うといいお値段がしてしまいデイリーユース価格ではなくなってしまいますので、私はいつも外国人タウン東京新大久保の中国人しか行かないような中華食材店でお安く購入しています。

尚、これまたクコの実の情報ですが、クコの実にもブランドがあり、一番のトップブランドのクコは中国の寧夏という地域で採れたものだそうです。

もちろん私が中国人の中華食材店でいつも買っているコクの実は「寧夏特産」です。

ということで、ママの気持ちは実は体と深~く関わっていたということ。

そして心や精神状態が運を作って行き、未来の親子関係を作る礎になります。

産後まもないお母さんでなくても、我が子のほんの些細なことでわけも分からないくらいにイライラしたりすることがあれば、もしかしたら「血」や「気」の不足があるのかもしれません。

そんな時には、いったん小休止して根本の体とそして心を見直すと、あれっ?というくらいに毎日が好転して行くかもしれません。

もしもし今、貧血症状が疑われる場合には、すぐにでも病院できちんとした治療を受けた方がいいですね。
女性はどうしても血を失いますから、知らず知らずの間に貧血気味という状態になっていたりすることが少なくないんです、本当に……。

その上でプラス薬膳で日々の予防をして行くとGood!です。

子供を生む前からもっと早くに知っていたかったな~、古代中国の智慧の賜物で、四柱推命の「命術」とは同じ五術の仲間で関わりの深い中医薬膳。
今回は「血不足」に絞っておすすめの食材をご紹介しましたが、まだまだ色々な症状の改善に良い食材はたーくさんあり、「学問」ですのでさすがに奥が深いです。

高価なサプリメントよりも、もっと毎日の普段の生活に手軽に取り入れられる古くから伝わる智慧の結晶の食養生法、よろしければお試しあれ。

–参考文献 千良のり子先生著 おうち食医養成講座 ベーシック編テキスト–