断易占いで、なくしたお財布を探せ!

断易

こんにちは。
占いサロンひなたの綾野です。

昼間はすっかり春めいて、ちょっと軽やかな気分になる今日この頃ですね。

そんな先日のある日の午後、私はちょっと町に出かける用事があり、最寄の駅まで歩いておりました。

そして駅に着くと、肩に掛けていたお財布を入れているカバンがいやに軽い氣がしたので、ふと見てみるとカバンの口のファスナーがパカーッと大きく開いており、そこに財布はありませんでした。

「持ってくるのを忘れたのかなあ?まったくいつもサザエさんみたいだわ」と思いながら、家に電話をかけると、帰宅していた娘が「お財布どこにもないよ」と言うではないですか!

「何だって!?」と思い、来た道を慌てて引き返しましたが、どこにも落ちておらず、下校途中の中学生たちはゾロゾロ歩いているわで「あ~、こりゃもう出てこないかもしれないな」と次第に絶望感が押し寄せてきました。

無くした長財布の中には当然、現金以外にも免許証からクレジットカードからキャッシュカードから色々と、絶対に落としてはいけないものばかり。

家でざっと探してみてもやはりない。
もしやと思って、トイレも脱衣所やタンスの上の方も見てみました。

でも見つかりません。

家の中でなくしたのか、外で落としたのか定かではないわけで、そうなると普通はその足で最寄の交番に行くはずなのですが、私は占い師、断易も少々たしなみます。

とっさに八角形のサイコロを振り、出た卦をとりあえず記録だけしておき、とりあえず用事のある町へ急ぐのでした。

「おいおい、財布はいいのかよ!?」という感じですね。
(普通は占い師でもうろたえて、サイコロ振るどころではなくて、クレジットカードを止めたり銀行に電話したりするするでしょうけどね……、自分のことなのにどこか他人事のような私……)

出かけた先は渋谷でしたので、普段ならちょっとウキウキした気分になる所なのに、行く時の電車の中から現地について用事を済ませてくるまでずーっと落とした財布のことと、出た卦のことで頭がいっぱいでロクに楽しめず、用だけを済ませてさっさと帰ってきました。(当たり前だよね)

夕方過ぎに帰宅し、
「もう一度探してみてそれでもなかったら、もうしょうがないから交番へ行こう、お財布をなくしたって届けると、お財布の中に何を入れていたのかをぜーんぶいちいち書かされてすごい面倒なんだよな~やだなー、あちこちのクレジットカード会社や銀行にも電話しなくちゃいけないし、明日は銀行巡りだな、免許の手続きもしに行かなくちゃじゃない~、忙しいのにあーもうさいあくー」
と思いながら、記録だけしておいてそのままにしていた卦を納甲して、読んでみました。

2402

この本卦を見てみると、落とした財布は初爻、六つの爻のうちの一番下の「応」という文字がついている爻です。
そして私自身は下から4番目の「世」という文字がついてある爻。

私の爻にお金=財布を意味している「妻財」がついていますので、私はもうお財布のことで頭がいっぱいなのが出ていますね。

また、その日の日晨の子とお財布の爻の丑は支合して強まってます。

その上十二運で見てみますとお財布の爻の丑は日晨から見ますと「長生」して、こちらでもやはり私のお財布は強いようです。

強いというのは、この場合はお財布が安全に助かる可能性が高いということ。

そして、肝心のお財布は、爻の位置からいってどうやら外ではなく、家の中のしかもどこか下の方にあるようなのです。

盗賊・悪人を表す「官鬼」も月建から見て囚令の上に空亡して非常に弱いです。

そして誰かに持っていかれているようでもないですねー。

ということから見つかる可能性は非常に高いという断易の神様からのお答えでしたが……、
「うっそー、こんなに探しても出てこないのに~、家に落ちてるはずないじゃん!」
と思い、もういいかげん交番に行こうと思い、玄関で電気をつけて出かける用意をしていると、ふと見た足元になんと落ちているではないですか!! コツゼンと消えた私のお財布が!

なんとまあ!こんなところに落ちていたとは! 普段我が家の玄関は電気をつけないと暗くて足元が良く見えない上に、玄関の端っこにレンガを置いていまして、お財布はその上にボトッと落ちておりました。
暗い上に濃い茶色同士の色でますます見えにくくなっていたようです。

これじゃあ慌てて探していては、みつけられないワケだわ。
ほっと一安心、疲れたその日は安心して眠ることができました。

しかし、断易の勉強にはなり、後日師匠にも見ていただきました。
「外で落としていたら見つからなかったかもしれないけど、これなら出てくるでしょう。」とのお答えでした。

「自分の実生活で何か非常に困ったことや試練に直面すると、占術の腕は磨かれる。」

そんなことをしみじみ感じた、大変ヒトサワガセな一日となりました。

そしていつも出かけるときに使っていたカバンはもうちょっと大きくて知らないうちに物がボロッと落ちないようなものに変えました。

(穴が開いていたわけではあるまいし、知らないうちに物がボロッと落ちているカバンなんてない。明らかに使い方に問題があるでしょう。)