やがて巣立ちゆく君たちへ

子どものことの占い

ようやく子供たちの夏休みも終わり、子供たちの「あそこに連れて行け、ここに行きたい」に振り回されることのない季節を向かえ、ホッとしている今日この頃です。

さてさて、その夏休みに入ったばかりの頃にうちの中二の息子の学校の個人面談がありまして、そこで担任の先生から私も知らなかった息子が希望している将来なりたい職業の話しを聞かされ、
「まあ! うちでは全然そんなこと話さないのに、そんなことを考えていたのね!」なんてことがありました。

今では学校の授業の中で自分の将来のついて考え、どんな職業について、何歳ころに結婚して、何人子供が欲しいか? どんな所に住んでいるのか?等などというように細かくライフプランを立てて発表する時間を設けているそうで、「こんな機会のある今の子供たちは昔に比べて恵まれていますよ。」と先生がおっしゃっていて、私もそう思いますね~。
(彼のライフプランには、「将来は親の面倒を見る」と書かれているのを見せてもらい、嬉しい限りでございます~)

だって自分がどうしたいのか? どうなりたいのか?などと目標が見えない状態では、なかなか前向きに頑張る気持ちも起きにくいでしょうし、何より自分の希望をはっきりとアウトプットすることで、そのためには今自分は何をするべきか?が明確になり具現化しやすくなりますからね。

しかし私が中学二年生や高校生の当時もそして今も?浮っついたまんまの私よりも遥かに地に足のついた堅実な将来の希望を持っていたことに驚き、もうこの年頃となると、普段親には見せない内面の世界がしっかり出来上がっちゃっているのだなあと成長が嬉しい反面で少々寂しくもあり……という気持ちでした。

そしてもう一人、高校二年生の娘、これが昔から全然全くといっていいほど勉強をせず、家にいる時はゴロゴロしてばかりいて、何を言っても聞きませんので、「将来はできれば進学してほしいなあ~、まあ勉強嫌いだからなるようになるしかないね~」くらいにしか思っていませんでした。

その娘あてに夏休みに入ってから、外国語の専門学校やら外国語の学部のある大学からの学校案内の資料がドスドスと届くようになり……、
「あんた、これ資料請求したの?」と尋ねると、「そうだよ」と答えるではないですか!

そして進学して一体何が勉強したいのか?と聞くと、「中国語!」というこれまた彼女にしては想定外の答えが返ってきました。

中学の時から「英語なんか大嫌い! 絶対勉強しない!」と言っていたクセに一体どういう風の吹き回しなのでしょう。

しかし、家でゴロゴロ娘がちゃんと一応進路のことを考えていたんだということが分かり、「いったい語学の勉強嫌いのクセにどうしてまた中国語なのか? 韓流アイドルにはまっていたんではなかったのか?」などなど色々と問い正してみたいところでしたが、まあこれもまた一安心で嬉しいことでした。

こうなりますと、親としてはできる限り良い環境を整えて応援してあげたくなりますね。
娘にはまだ内緒ですが、早速その日のうちに父親と台湾への語学留学について話し合ったりしました。

そして、娘のそんなことがあった翌日の対面鑑定のお客様は、まさにうちの娘と同じ高校二年生のお嬢さんをお連れになったお母様でした。
ご相談の内容はズバリ「お嬢さんの進路について」。

家でうちの娘の進路についての話しが出たばかりのその翌日のことでしたので、偶然めいたことが重なり何だかびっくり。

お嬢さんご本人がどこに進んでいいのか分からない迷える迷子さんになっている状態で、お嬢さんの四柱推命での命式を見ますとちょうど「空亡」の最中にいますので、この状態だとなかなか自分の考えがまとまらず決断できないでいて苦しいだろうなあということが分かりました。

いくつかの学部の中で迷っているようです。

また、タロットをお嬢さんにひいてもらうと、アドバイスカードに出たのは「恋人たちの逆位置」。

タロットのカードたちが「間違った決断をしないようにね!」とアドバイスを送ってきているのが分かります。

こんな時はやっぱり命式を見て、どんな職業に適性があるのかな? こういうことはきっと大変だろうなあ~などの目星をつけてアドバイスしてあげることになりますね。

そして後はやはり人生経験を少しばかり長く積んできて世間で揉まれてきた経験を持つお母さんや私からのアドバイスですね。

世の中には色んな親子がいます。

力のある親に恵まれて恩恵を受けられる良い運を持った子。
またその逆で、親から良い助けを得られずになかなか才能を発揮できず、不本意な将来を迎える運を持った子もあり。

どうしても自分の理想を押し付けたい、支配したい親、その圧力に逆らえず負けてしまう子。

そんなことには負けずに自力で道を切り開いて努力して進んで行く子。

四柱推命だとそういう様子が如実に表れる時があって、すごいなあと思う反面で見たくない現実もしっかり見せてくれますので残酷でもありますが、その人なりを表す占術としてはやはり図抜けたものがあります。

最近では白雪姫コンプレックスと言う言葉があるそうで、これは息子ではなくて娘に自分よりも幸せになってほしくないという歪んだ心理を抱えている母親の状態のこと。 (最近増えているそうなんですって~)
そしてその母親のお望み通りに幸せでない、もともとの自分にそぐわない生き方をしてしまうようになる娘。

でも、これだけは知っていて欲しいんです。
わざわざ占い屋さんに来てまで子供の将来の進路の相談をするようなお父さんお母さんは、間違いなく君たちの将来の幸せを真剣に考えてくれていますよ。

親の立場から言うと、幸せになるための努力は惜しまないで欲しくても、しなくてもいいムダな苦労なんかできればしてほしくないというのが本音なんです。

それはかつては自分が多少なりとも苦労したことがあったから、だからそう思うのね。

だから、社会をまだ知らない子供の君たちが夢を語っているだけの状態だとしたら、現実じみた話しをしてしまう事もあるんです。

でもね、そんな君たちも間違いなく卒業を迎える前には進路が決まり、それぞれの道に進んで行くでしょう。

それはね、もう幼稚園児が小学校に上がりましたという話しのレベルではなくて、もう大人の世界の社会の入り口への旅立ちの段階を迎えたということ。

だからね、できるだけ自分にとって幸せな進路を選んでもらって、そうすると親としては成長が嬉しい反面で、もう自分の手を握りながら一生懸命ちょこちょことついてきたあのちっちゃい頃のあの子じゃないんだなって、もうちょっと一緒にいてあげてあんなこと、こんなことしてあげれば良かったのになぁ~ってちょっと寂しくなってしまうんです。

だからどうか幸せになるという気持ちを忘れないで下さいね。
そして周りの人から偉い人なんて思われようとしなくていいから、慕われて愛される人になって下さい。

これは君たちよりもほんの少しばかり長く生きてきた親の立場として、上手く世の中を渡っていくためのささやかな贈り物としてのアドバイス。

きっとどこに行っても役に立つことと思うよ。