四柱推命でモラハラ男を見抜く読み解き術

人間関係の占い

上司や配偶者、家族など、モラハラをする人間は利己的で病的に自己愛が強く、ターゲットに選んだ相手に対して人格ややることなすこと全てを否定し攻撃して自己肯定感を根こそぎ奪い取り貶めることが喜びで、そのようにして自分の満たされない自尊心を穴埋めします。

従順そうで逆らわなそうな人、優しそうで文句も言わず怒らずに何でも尽くしてくれそうな人などを持前のモラハラセンサーで見抜いてターゲットにしようと最初はとても魅力的で優しい好感度の高い人間の仮面を被って近づいてきます。

ターゲットにされればどんなに相手に誠実に尽くしいていもいつの間にか「自分は生きる価値もないダメ人間だったのか・・・」と洗脳されて心身共にやつれて生きるエネルギーが衰えて行きます。

身近にこんな人がいてターゲットにされたからにはたまったものではないですね。

モラハラ対策専門の心理カウンセラーさんからの話しを聞きますと、モラハラを働く人間を最初から見抜くのは不可能であるとおっしゃっています。

こんなのと人生で深く関わるハメになったら大変ですね。

四柱推命を使えばこのようなモラハラ傾向のある人間は割と見抜くことが出来ます。

まずポイント1

印星が過剰で必要以上に強いこと

印綬・偏印・正印・梟神、これら全部まとめて印星ですが、これが多く強すぎれば印星の「自分に甘い」の面がエスカレートして「とにかく自分が一番すごいすごいと賞賛されていないのは許せない」「自分以外の他人がすごいと褒められているのは許せない、自分の自尊心が壊されるようで耐えられない」、「悪いのは全部他人や何かのせいで自分は何一つ悪くない、自分が反省する所は何一つない」などの病的で過剰な自己愛性人格障害のような自己愛人間になります。

印星は勉強の星、頭の良い人の星ですが、過剰に強すぎて命式に良くない影響を及ぼしていれば、記憶力は妙に良くても、考える力に欠けるそんなに頭が良いとは言えない人となります。
(強すぎる印星の固まりが知恵や頭脳や思考の星の食傷を剋していたりなどなど・・・。)

私は地支に同じ印星の支が複数並んでいたり三合局・半局などの強い印星の固まりなんかがあれば要注意人物の命式として見ています。

そしてポイント2

比劫が強ければ自分の意志主張を曲げない人、気性の強い人となります。

この二つのポイントが揃えば

これは私が実際に知るモラハラ行為を働いていたモラハラ男の命式です。
実際の被害者のことも知っているので占うまでもなくモラハラ確定の人物のものです。

時日月年
甲戊庚乙
寅午辰巳

さて、先ほど挙げたポイントと照らし合わせて見て行きましょう。

ポイント1の印星が必要以上に強いこと。
日干が土の五行ですから印星は火の五行になります。
天干には印星はありませんが、問題は地支です。

日支は午火で隣の寅と火の半局となって火の勢力ができています。
そして更に年支の巳火もあります。
火の支が三つもあれば非常に火が強く、月支の辰土の中にある癸水が蒸発してしまいそうな勢いです。

仮にこれ、もともと寅午の火の半局があるのにその上行運で未でも来れば巳午未と火の南方合ができてものすごく火の勢力が増してしまいます。

これだけでかなりの自己愛が過剰に強くでモラハラ度が高そうですが更にその上、この命式の日支の印星は午火で日干の刃です。

刃はとても強く怖いもので、刃持ちの人は怒りの感情のコントロールができず怒りのエネルギーを暴発させます。

全く印星がないのも良くないですが、この命式の場合は過剰な火で甲の木が燃え尽くされてしまうと日干の戊は燃えカスだけのカチカチ山の大地となり後に何も残らない人生となってしまうので強すぎる火があまり良くない影響をもたらすと言えます。

また印星には実直真面目できちんとしているという性質がありますから、
印星が多すぎ大過となっているとそのきちんとさが悪く出て、
「おまえはここがダメだからちゃんとしろよ、オレはいいけどな」
と相手への要求はやたらと完璧を求めすぎるのに対して、自分には甘々という面も出てくるでしょう。

次にポイント2の比劫の強さを見て行きましょう。
この命式の日干の戊の土と同じ五行は月支の辰土の一つだけです。
しかし他の地支の巳も午も寅も全部蔵干の中に土の五行を含んでいます。

だから四つの地支のすべてに日干の根があると見て取れます。

蔵干の取り方には流派によっての相違があり、午や寅や巳に土の根はないと見る流派の見方もあると思いますが、このように見た方が実際の人物の実像と良く重なります。

命式の上の段の天干は表面上に見えているもので、実際は七殺の正義感が強く商売ビジネスの星の食傷を甲の七殺の刃が干合で抑えて信頼できそうでビジネスセンスもありそうな頼れる人物に見えますが、問題は地支。

地支は表面上には見えない隠された内面の世界で、ここには過剰なほどの自己愛エネルギーが刃と一緒にたんまりと詰まっています。
(実際に母親から溺愛されて王子のように育てられていたらしいです)

この人物は奥さんに対してとても横暴で支配的、他人から出資してもらって始めた事業はことごとく失敗することを繰り返しながらも「悪いのは自分じゃない、誰が悪い、あれが悪い」と反省や成長の色はまるでなしでまともな勤め人になるのは嫌がる。

自分に甘いから今更安月給で酷使される勤め人などのしんどい生き方は嫌がるのですね。

事業とかの仕事が上手く行かないのは命式の年支と時支の巳寅の刑の問題。
これはただ単に「刑だから悪いですよ~」ということではなくて、
自分自身を表す支が仕事の支(官・事業)と良くない刑の関係に問題ありですよということ。

もう一つの問題は財が墓に入って出てきていない、
お金・財は欲しいから商売事業などして取りに行くのに墓でお預けをくらって自分のものに出来ない運勢傾向からです。

事業が思うように行かない憂さ晴らしは奥さんへのモラハラ。
とにかく何でも奥さんのことを卑下するのだそうです。

奥さんは家族の生活費を自分の少ないパート収入で賄っている日々です。

それでも愛情?があって共依存で添い遂げたいのであれば止めませんが、この奥さんのメンタルも病んでいるのでは?というような目の輝きの死に具合や本人が自覚しているか分かりませんが、問題夫の都合の良い奴隷、下僕に成り下がっている姿からはちっとも幸せそうには見えません。

このような人物は早い段階で察知して見抜いて、自分に本当の愛情を向けてくれている身内や親友などに相談し、一刻も早く離れることが人生の質を下げまくられてグチャグチャにされない何よりもの方法だと思います。

そしてもう一つ大切なことは早いうちから仕事の経験を積むなどして自分で自立できるほどの経済力をつけて晴れてモラ男から離れられる基盤を作ること。

今の時代は仕事を選り好みしなければ女性でも生活していけるほどのお金は稼げますし条件に当てはまれば公的な経済的支援も受けられるでしょう。

また他人への共感能力が著しく低く道徳心や倫理観、人間らしい血の通った情の希薄なサイコパスは私の場合は紫微斗数を使って見ています。
甲級主星の中の一つにお金第一主義、実益第一主義の星があるのですが、これに四殺の凶星が絡むと「どうしてそんな冷酷非情なことが簡単にできるの?!」のような情のないサイコパスのような人物になったりします。

問題のある人間との関わり合いは人生におけるリスクです。
リスクは最小限に抑えて賢くしたたかに避けられると良いですね。

印星が強いだのの見方は慣れていないと分かりにくいと思いますので、気になる方は鑑定でご相談下さいね。