春の台湾滞在記-旅の終わりに 紫微斗数のためにこれから私がしたいこと

占術よもやま話し

前回の台湾滞在記第3日目その4の続きです。

■台湾滞在記 旅の終わりに

昨日鑑定の際に老師は一緒に鑑定を受けた友人の命盤も使って、一緒の宮に入っている星を100%消してしまうあの助星のことを説明してくれました。

友人の福徳宮で身宮に当たる宮には私のどうしようもない財帛宮に入っているのと同じ星の武曲・破軍・陀羅・鈴星が入り、そして私の桃花を100%消しているあの助星の星が一緒に入っていました。

「ね、こういうふうにあるとあんまり良くない星を100%消しているから彼女はこういう破軍や陀羅尼や鈴星みたいな人じゃないでしょ? こんなふうに悪いものを消してくれる作用もするわけ、でもあなたの場合はあった方が良かったものが消えちゃった。だからこれがどこに入っているかちゃんと見ないと全然ダメなんだよ。」
と私とはまた違う実例をあげて説明してくれました。

確かに彼女は破軍・陀羅・鈴星のような良く言えば豪快だけど大雑把で雑でルーズな印象を与えるとかのそんな人ではなく、女の子らしくいつまでも少女のような雰囲気の可愛らしい感じの女性。

だからこういう働きをする星の存在を知らないままで鑑定すれば当然のことだけど
「あなたは全然見かけによらず、思い付きでいきなり突飛な行動をして荒っぽくていい加減でガサツで大雑把な人ですよね。」(それは友人ではなく私です)
と誤占してしまうはずだと思います。

そして鑑定を受けた人からの信用度は
「紫微斗数なんか当たらないじゃない!」と必ず下がることになるでしょう。

こんな人物像を180度取り違えてしまうような鑑定は当然のことだけどあってはいけないことだと私は思います。

そしてこういうことは知っている人はごくごく一部にはいるのかもしれないけれど、まだ日本ではほとんど知られていない情報でしょう。

こういうまだまだ知られていないけれども命盤の判断にとても大切なことは今回のこれはほんの氷山の一角で、まともな鑑定をするためにまだまだ知らなくてはいけないことがたくさん隠されているのではないかな。

紫微斗数の占いは星を使う占星術というなんだかキラキラしたイメージからか、この頃周囲の占いっぽいのは好き~♪なタイプの友達などに紫微斗数の話題を振れば「わぁ~、教えて、教えて~♪」と興味深々な反応が返って来ることが少なくなかったりした機会が度々あったのです。

だから今まで本格的な東洋占術に触れたことのないような人たちの間に、今までマイナーだった紫微斗数の存在が少しづつ広まり始め興味を持つ人がどんどん増えていくのではという予感がしています。

でもその肝心の中身が出来損ないの不完全で中途半端なものだったら、そんな程度のものしか伝えることができなければ、やがて「な~んだ、紫微斗数って下らなくて全然たいしたことないじゃない!」みたいな評判が広まることになるだけでしょう。

私はどういうわけだか四柱推命や紫微斗数が好きになったのでやっているから、自分の好きで取り組んでいるものが世間一般からそんな「下らないもの」という認識でしかなくなってしまうのはどうにも悲しいわけです。

楊老師は「紫微斗数はとっても難しいよ~、高度なレベルに行くまでには10年はかかるよ。」と私に言いました。

それはごくまともな信用できる言葉で、恐らくご自身が本当に苦労して勉強してきた嘘のない経験からこういう本当のことを伝えてくれる先生が学んで来たことを勉強したいなと思います。

だってその方が大変かもしれないけれども絶対に実りの多い勉強ができるはずだから。

そして昨日の鑑定で肌レベルでつくづく実感したこと、
「大切で必要な情報が全然日本には伝わっていない、台湾が20代の仕事を覚えて勢いが出始めてバリバリ活躍している社会人のお兄さんだとしたら日本は一人では何もできない分からない赤ちゃんばっかりだ。」ということ。

だって細かい星の働きといった、ごく基礎の土台レベルの情報ですら今日本にはまともに伝わってきていないではないですか。

だから日本と本場の台湾には占術のレベルに大きな開きがある。
そしてその大きな原因は言葉・言語の大きな壁。
とにかくこれに尽きると思います。

これがあるからいつまでたっても必要で大切な情報はどれなのかが分からない、見極められない、間違って訳したものが更に輪をかけ誤って伝わってしまう。
言語が良く分からないから内容が中途半端であったことにもいつまでたっても気づけない。

だからこのまんまではいつまでもこの大きな差は何百年経とうが埋まらない。
いつの日か日台のバイリンガルでこういう占いにものすごく興味と才能が高い日本人が出現して色々な文献を翻訳するといった時が来るまで、日本の紫微斗数が赤ちゃんの時代はいつまでも続くだろうな。

今すぐにでも悠遊カードを持ってMRTに乗って行って龍山寺の駅で降りて進源書局の店頭に行って占験派の天乙上人先生の基礎シリーズをドスンと買って解読してみたいという気持ちが抑えられないけれども、もう帰国してしまったのでそれはこれからゆっくりとね。

台湾の占いの専門書を読んで独学している日本の人に対して老師は
「外国人は言葉のニュアンスが分からずに自己流に誤解して解釋してしまうから本を読んでの独学は危険なんだ。ちゃんと先生と対面で会話をしながら勉強することが必要なんだ。それに本を翻訳するには中国語と日本語両方の語彙力や国語力が高いことが必要だよ。」と言いました。

確かに翻訳していても「中国語のこの表現の感覚にぴったりくる日本語の言い回しは何だろう~」と考えこんだりしたことがあったからそれは良~く分かるなぁ。

できれば台湾に勉強に行きたいな~。
でも今は日本を離れることは無理。
でも無理なら無理なりに今から少しでもできることをして行きたい。

楊老師からは今回「聞きたいことがあればいつでもメールして」という言葉も頂いたし、そして幸い私には日本語を解する台湾人や中国人が身近にいたりするから、彼らの協力を得られればそれはものすごく時間はかかるかもしれないけれども、まるで実現不可能なことでもないかもしれないな。

少しでもいいから自己満足にしかならないかもしれないけど、今回偶然にも貴重な縁を頂いた占験派の紫微斗数を通じて、せめて日本の紫微斗数が赤ちゃんではないレベルに成長できる手伝いがこれから出来ればすごく嬉しいです。

飛星派など他にも紫微斗数の流派はありますが、別に「あっちはダメだ!」などと蹴落としたり張り合ったりというめんどくさい下らない争いにエネルギーを費やす気は全くありませんので、他の紫微斗数の流派に縁があった方はその勉強をと、それぞれが更に深めて行けば良いと思います。

今回すっかり台湾が好きになった友人の間ではもうすでに次の台湾旅行の話しが上がっている様子。
息子もそう遠くないうちにまた台湾に行くだろうな。
昨日の別れ際に最後まで手を振って見送ってくれた楊老師にまた会えるのはいつだろう。

それまでに少しづつでいいからとにかく楊老師の勉強した本を少しづつ訳して行きたい、とにかく今はそんな気持ちで一杯です。

でもこんな訳をしているようでは前途は多難だなぁ~。

google中国語翻訳「大帥哥=超イケメン」を大男と訳してしまう。

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老師からもらったメールの返事の「大帥哥」の単語に?となり、google翻訳で見てみると・・・。
「哥」はお兄さんとかの意味だから大きな男 → それをgoogle翻訳さんはなんと「大男」ootokoとおっしゃっている!

「え~っ! 私の息子は大男だなんてまるでうちの息子は進撃の巨人ですって言ってるみたいじゃない~なにこれ~~~!! 確かにうちの息子はデカくて大男かもしれないけどさぁ~」
と友達とFacebookでワイワイとやっているところ、
見かねたのか旅行の時にFacebookで繋がったS小姐が入ってきて
は大きさではなくてとってもとかの強調の意味、はイケメン、とってもイケメンって褒めてますよ」と教えてくれる。

いやぁ~こういう辞書に載ってない単語は全然分からないので、大変に勉強になりました!
ありがとう !(^^)!

今回の「春の台湾滞在記」はこれで終わりです。
長々と読んで下さったみなさま、ありがとうございました~(^^)/