結婚できない命式、出来にくいけれども結婚できる命式

結婚運のこと

世の中には結婚して家庭を持っている人がいるのと同時に生涯独身の人もいます。

現代では女性も当たり前のように職についていますので、結婚してもしなくてもどちらでも良いわけなのですが、四柱推命はその人の運命の傾向を見る占術なので、当然のことなのですが人によって結婚がスムーズに進む命式ばかりではなく、結婚には厳しい様子が出てしまっている命式もあります。

今回は私の知人2名の女性の命式をご紹介します。

結婚は難しく対人トラブルが絶えないタイプの知人女性

年 甲寅
月 辛未
日 壬子
時 癸卯

大運 1庚午 11己巳 21戊辰 31丁卯 41丙寅 51乙丑
空亡 寅卯,子丑

天干に水と金が並んで、見た感じ色白できれいな人の命式に見えます。
実際に透き通るようにきれいな肌で実年齢マイナス10歳くらいは余裕で間違われそうなくらいのお人形さんのように可愛らしい容姿の持ち主です。

ただ、命式には結婚に関しては良くない様子が出てしまっています。

四柱推命で結婚運を見る場合に重要な場所の日支を夫妻宮と呼びますが、この夫妻宮の状態が悪い上に結婚に不利な条件が一つではなく複数出てしまっているので、一目でこれは結婚するには難があるなと分かる命式です。

この命式では月支の未が男性に当たるのですが、夫妻宮の日支と未は関係が悪いので、彼女にとっては男性がすごくストレスになりそうですし、その上本人の精神状態がどうも結婚どころではないようです。

この命式本人の気性が激しいだけてはなく、メンタル、精神状態の安定を崩しやすいことが読み取れます。

また以前に本人はもともと結婚願望はないようなことを話しており、お付き合いのあった男性ともなぜかお別れしてしまうということが繰り返されています。

男女関わらず、「人と親しくなることが怖い」というようなことを言っておられて、なぜか周囲の同性の女性ともイザコザが絶えないという方です。

私個人としてはこの方からちょっと迷惑を被ったこともあり、あまり深く関わらずにいたいなという方でした。
日支と時支の関係に問題があるからです。

実際にもうじき50歳に手が届く年齢になっていますが、現在も独身のままご両親の元で暮らしています。

勤め先や看板の意味を持つ印綬の辛を天干に持つ食傷の墓が命式にあり、実際にイラスト、絵画や造形美術方面にとても才能のある方ですので、本人は気が向かないかもしれませんがその方面のお教室の先生の仕事などで活躍してくれればいいなと思う所です。

これは結婚が難しい命式のタイプのほんの一例です。

自由を好み多趣味だが結婚の可能性はあるタイプの女性

年 壬寅
月 戊申
日 庚辰
時 庚辰

大運 1丁未 11丙午 21乙巳 31甲辰 41癸卯
空亡 申酉,辰巳

比劫と印の強い命式は異性の星が入り込む場所が少なくなってしまうので、結婚には不利になりやすいです。
この命式も比劫と印が多くて、一見独身タイプで結婚に不利なタイプの命式に見えます。

異性の星が入りにくいということもありますが、ちょっと他の理由からもこの命式の方はもともとあまり結婚願望が高くないように見受けられます。

地支には水の局ができていて水が強く、水の五行はこの命式では食傷です。
食傷は自分の好きなことや興味関心持つもの、楽しみ事や趣味の意味を持ちます。

実際に友人も多く知的好奇心が強くて多趣味で楽しみ事も多いせいか、結婚はしてもしなくてもいいという感じの方でした。

そして、女性にとっては官の五行を異性の星の男性として取りますが、この命式の場合は官の五行がないので、そのような場合は官を生み出す元の財の五行を男性として取ります。

この命式の場合の財は木の五行なので、年支の寅木がこの命式の持ち主の人の「男性=ご縁のある男性」として見ます。

※注意:この命式の女性は「寅年生まれの男性とご縁があります」という特定の干支生まれのことの意味ではありません(^-^;
あくまでも異性を表す支が入っているのでご縁がある可能性がありますよという意味です。

一応命式の中のご縁のある男性がいますし、先ほどの一番目の命式の方と違い夫妻宮が壊滅的に壊されているというわけではないので、巡って来る運次第では結婚の可能性もなきにしもあらずです。

さて、日本でポピュラーな四柱推命では見聞きしたことのないルールだと思いますが、(この命式の男性)との干は同じものとして見るルールがあります。

31歳からの大運はこの寅と同じものの甲が天干に上がる運です。
この甲は10年毎の大運で見ると甲辰でとても強い甲です。

ですので、この大運は恋愛や結婚など男性との関わりの強い運になる可能性があります。
仮に甲申などの弱い甲だった場合は恋愛はしても結婚には至らない可能性があります。

この甲の大運に切り替わった最初の年、命式の中の夫妻宮とその年の流年の支が水の局で繋がる壬申年に結婚しました。

この命式は地支のある場所の支が空亡していることが原因で、結婚生活が空虚に感じられるかもしれません。
本人はご主人のいない所で
「夫婦というよりも他人同士の同居暮らしのような感じで結婚している実感がない」
と不満顔で言っていました。

こんな様に旦那さんへの不満や愚痴を抱えながらも休日には仲良く一緒にアウトドアを楽しんだりと長い間結婚生活を続けていらっしゃいます。

二人の女性のケースを見て来ましたが、結婚するしないを見分けたり、結婚の時期を見るのは「女性は官が来たら、男性は財が来たら」というだけの単純なものではなく
「えぇ~?!なんでこの時期に?」という多種多様なパターンが多いのでものすごく難易度が高いです。

また、今回紹介した例は結婚できない命式、結婚できる命式それぞれどちらともほんの一例のパターンに過ぎません。

なので、実例データを多く集めて今後も研究を重ねて行きたいです。

私的には、性格も容姿も悪かろうが、婚活のやる気がなかろうがどうだろうが、有名どころの縁結び神社へ願掛けに行こうが行くまいが結婚との縁の可能性が命式や行運に出ていれば結婚はできるだろうし、逆に命式にも行運にも異性運に恵まれなければ厳しいだろうなという考えが事例で勉強して行くうちに強くなっていきました。

逆を返せば、結婚したいのに結婚できないのは女のくせに我が強いとか、ちゃんと結婚した人達みたいに努力してないからとか、他人とペースが合わせられないからとかそういうことではないということです。

結婚したいのになかなか良いご縁がなくて、、、という方に対しては何だか救いの無い内容だったかもしれませんが、結婚してもしなくても、それぞれの道で充実して生きていければいいですね。