今月２月に入り、我が家の末娘(現在高校３年生)の精神が突然壊れました。
始まりはいつも受けている語学のオンラインレッスン中に突然泣き出しそれが授業終了までずっと続いたことでした。
担当講師に確認したところ何かで酷く怒られたとか注意を受けたとかそのようなことではなく、会話練習のやり取りの中でコロナ対策の為に楽しみにしていた学校行事がことごとく潰されたことと、近頃夜あまり眠れないということが蘇ってきてそれで泣き出したということでした。
またそのことを境に今まで毎日ずっーと頑張ってきた語学の勉強は疲れたと言い全くやらなくなり昼間は「疲れた、熱がある」と熱もないのに寝込み、それでいて普段では考えられないような食料品の大量の買い物に、いつもにも増して甘えん坊や我がままが酷くなる、自宅から歩いて10分もかからないようなかかりつけの歯医者さんに行くのにも「車でいかないといけない、歩けないから車いすを用意して」と言う。
そして姉には自宅近くの総合病院の写真をLINEで送り、全身が痛いからここに救急車で連れて行ってとメッセージを送り、会話のつじつまの合わない支離滅裂なメッセージを一日中送り続ける。
少し前の記憶はまるで認知症の老人か？のようになくなっている。
ちょくちょく一人でニヤニヤと気持ち悪いような笑い方をする。
運動などなにもしていないのに全身筋肉痛だといって寝込むわりには夜中に起きて甘いお菓子の過食をするなど。
そして「疲れているんだから話しかけないでよ」と何も話しかけていないのに文句を言われ、これは幻聴の可能性があるのか？と思われるような様子が見られたり。
疲れたと青白い魂の抜けたような顔をしているくせに、なかなか床につかず着ているトレーナーを3分も経たぬうちに新しいものへと何度も何度も着替えを繰り返す。
「なぜそんなに何度も着替えを繰り返すのか？」と尋ねると「汗でビショビショだから」という返答。
汗なんか全くかいていないのに。
親知らずが腫れて痛くて顔がパンパンに腫れているから早く歯医者に連れて行って！というので受診した歯医者さんでは「虫歯や歯茎のトラブルは一切ない」とのこと。
もちろん顔は少しも腫れていない。
他の上の姉兄たちが「おかしいから早く病院に連れて行って！」と悲痛な叫びを送って来たのもあり、即刻スクールカウンセラーさんに相談したところ
「早急に心療内科などではなく精神科を受診して下さい、どこも込み合っているので緊急性をアピールして予約して下さい。」
とアドバイスされその場で精神科の診察予約を取りました。
予約した一週間後の診察日までがものすごく遠く心細く感じました。
でもそれまで何でもいいから家でできることをやろうと夜寝る時間になったら寝付きが良くなるように足やお腹を温めたり、日中は薬膳で造血作用のある食材入りの温かい飲み物を与えてあげるなどをしたところ、本人の話しを良く聞いてあげたこともあったせいかその日から夜は良く眠れるようになりおかしな言動はおさまり普通に戻ってきました。
そして一週間が経ち、先日は予約していた精神科の受診日だったのですが、担当された先生からは「現時点で不眠による一時的なものかそれともこれから本格的に統合失調症や双極性障害に進行していくかは判断できない、とにかく眠れるようになったことは良かったし落ち着いているようなのでこのまま経過観察で良いでしょう。」
ということで薬も何も出ずにすみました。
私はごくごく身近でこのように精神的に壊れてしまった人を目の当たりにしたことは初めての経験だったので非常に恐ろしくびっくりし、この予想外な突然の出来事は私のこれまでの人生の中で起きた嫌なこと全ては小さなどうでもいいことと軽く吹き飛ばすくらいの威力で襲ってきた災難でした。
早期に普通の状態を取り戻せたのでまあ良かったと言えばそれまでなのですが、「これまで私が大切に育ててきたものが壊れてしまう」と本当にドン底に突き落とされたような気持ちになりました。
さて、何でこんなことになったのかと娘の紫微斗数の盤を見て見ますと、、、これがものすごい状態ではっきりと出ておりました。
もともとの命盤はこちら。
娘はもともと精神面を見る場所の福徳宮の太陽に生年化忌がついています。
そして、更にここの宮から飛ばした化忌は遷移宮に太陰につき、ここは遷移宮ですので対宮にある命宮を冲するという配置をもともと持っています。
要するにメンタル面に出やすいところを元々持っているということです。
そしてなぜ今年？
現在の大限命宮は申宮で、もともとの福徳からの化忌がついている遷移宮は今の大限では大限疾疫宮に当たります。
またここは卯宮の位置で今年の流年命宮と重なることとなります。
またこの卯宮・大限疾疫宮は凶星が複数入り嫌な感じがします。
大限命宮の化忌は大限福徳宮の戌宮の武曲につきます。
またここの宮は今年の流年疾疫宮でもあります。
この二つだけでも今年は福徳宮のメンタル面や疾疫宮の健康状態がかなり危険な様子だと見て取れると思います。
そしてもう一発、
流年命宮からの化忌は流年福徳宮の巨門へ飛星。
巨門プラス化忌は福徳だとメンタル面にはかなり危険な予感。
これだけ命宮と疾疫宮に福徳宮がダメージだらけとなれば、それはこんなことが起こってもおかしくないでしょうという大変な状態になっている12年前の同じ卯年には見られなかった今年の様子でした。
それで、
「こんなにはっきりと出ているのに、占い鑑定やっているのに私何でこれに気づかなかったのか！」と思いましたね。
気付いたところで何らかが起こってしまうのは避けられないのでまあしょうがないのですが・・・。
お客様のものは一生懸命見ますが、身内で末っ子でこれまで順調に育ってきていると結構ノーマークだったりしてたんですね。
何人かの占術家の先生に話したところ「占い師あるあるだよ」と慰められましたが・・・。
まあ、救いはもともとの父母宮で大限福徳宮かつ今年の流年疾疫宮にある生年化科ですね。
化科は唯一化忌の凶意を緩和させる力を持つ星です。
これがあるから何とかなるはずと願うように思っておりましたが、、、
やっぱり化科が働いたせいか、いつも学校には毎日常駐していないスクールカウンセラーさんとすぐに相談の時間が取れたり、
一ヶ月二か月待ちは当たり前と言われる精神科の予約が一週間後のタイミングで取れたり、
また母である私には東洋医学の薬膳で学んだ不眠症対策の知識があったりまたそれを尋ねられる薬膳のスペシャリストの先生と近しい関係であったりなどなどで、
悪い事象は起こってしまったけれどもなんとか持ち直す方向に抑えられたということでしょう。
思い起こしてみれば、今年の旧暦での新年が始まった先月の下旬辺りにポツリと「このごろ眠れないの」と言ったことがあり、またその頃から「ママが家で髪の毛切って！」(いつもは行きつけの美容院に行ってカットしているのに)などの少しおかしな言動が始まっていた気がしました。
本人と話してみて分かったことは不眠が始まった時期は高校の登校日もなくなり、お互い受験勉強などで友達との関わりも遮断され私も仕事などで朝早くから家を空けたりしますから、朝から晩まで一人で家に閉じこもっていたことがストレスとなっていたようでした。
こういう疾患は小さなサインを見過ごしていたり我がままや反抗期と捉えて放置、あるいは様子見している間にどんどん症状が進行して治療が難しくなるらしく、今回は私も上の子供たち含め周囲の人たちにとても助けられました。
命宮が福寿の星の天同星らしく、何かあれば救ってくれる方々には本当に恵まれていると思います。
おばけのようにバサバサに伸びた髪の毛は私の占い鑑定のお得意様のお客様でありかつ薬膳仲間でもある高級美容室激戦区の青山表参道界隈に紹介のないお客様お断りの高級サロンを構える経営者の美容師さんが卒業式に間に合うよう特別に時間を作ってカットして下さることになりました。
また彼女にとってもっと大きなストレス源は高校三年間楽しみにしていた修学旅行などのビッグイベントの行事がコロナ対策の為に潰されてきたことだったようです。
コロナが始まった2020年の春、入学式もなくやっと6月になり登校が始まったという異常な時期を過ごしてきました。
つい先日、昼間お天気の良い日に二人で外を歩いていた時に
「春がやっと来たって感じがするよ。
まあ（娘の名前）の時間は三年前の中学校の卒業式の日で止まったままだったんだよ。」
と言うではないですか。
コロナが子供たちに残した大きな爪痕だったのかとあらためて気づいた出来事でした。
