先日は一陽来復の冬至の日でした。
もうすぐ今年が終わります。
みなさんにとって今年はどんな一年でしたか?
今回は紫微斗数のお話しです。
今年の2019年は己亥(つちのとい)の年でした。
今年の年干は「己・つちのと」です。
己は文曲星に化忌星を飛ばすものですね。
そうすると己の今年は文曲星に化忌がつく年となります。
文曲星に化忌がつくと一体どういう事象が出るでしょうか?
文曲星とまた文昌星は知識やまたは技芸、学問や頭脳の星ということで知られている星ですね。
それもその通りなのですが、もう一つこれらの星に加えないといけないキーワードは頭脳や精神に関わる星ということです。
だから今年は己から文曲星に化忌が飛び、頭にカーっと血が上って些細なことで怒り出す、などの人が多くなる年なんですね。
紫微斗数とは全然別ですが、中医学での「五運六期」というやはり十干十二支を使い、その年の気象状況や地震などの天変地異の様子や流行りそうな病気を予測する伝統学問があります。
この五運六期でも、今年はやはり何でもないことで頭にカーっと血が上って怒り出す人が増えやすいという年に当たっており、紫微斗数の占いで出ていることとリンクしている年となりました。
頭脳に問題が出るので精神のコントロールが利かなくなってしまうということなのでしょうね。
で、どうだったのかと言いますと、、、私の身近でも、、、街中で突然現れましたよ。
「この人は何をそんなに怒り狂っているのかしら?」のようなそんな方が、何度か。。。
今年の己が文曲星に放ったエネルギーの影響のせいだったのでしょうかね。。。
そしてもう一つですが、頭脳に化忌(禍事)が来るということは、精神状態がおかしい、妄想妄言がひどくなるということです。
実はここ結構大事なんですね。
今年実際に起こった事例を一つご紹介しましょう。
これはある女性の命盤です。(面倒だったので命盤の宮全部は埋めてません(^-^;)
流年命宮が亥の宮の今年の流年遷移宮に文曲星が入っています。
なので今年の己年にはこの巳宮の流年遷移宮に文曲星に化忌がつく年でした。
遷移宮は自分のテリトリーから離れた遠地での運を見たり、あるいは対外運を見る場所です。
ここが悪いと対人関係のトラブルが起こったり、遠くに出掛けた先でのトラブルがあるかもと予測することが出来ます。
あと、もう一つの注目ポイントは流年夫妻宮にたったひとつだけ文昌星がありますが、ここの宮は文昌星に化忌がつき自化忌です。
そうなると、、、
結婚していればご主人の頭がクレイジーになって良く分からないことでカーっとなって困らされる。
また、結婚していない彼氏もなんにもいなくてキレイサッパリという人でも、仕事やその他の活動など何らかで関わる事になった変な妄想に捉われて頭がクレイジーな男性からのトラブル。
なんてことも考えられますね。
またこの女性は現在寅の宮が大限命宮となり、大限夫妻宮にある太陽星は、図に示した通りに大限命宮干からの化忌が飛び、そしてここはもともと太陽星自化忌という男性縁がかなりボロボロな状態です。。。
十年運の大限がこのような男性運なので、流年でも夫妻宮が芳しくない今年、、、。
何だか不穏な気配のする配置です。
で、実際に何が起こったかといいますと、この女性は日頃から余暇の休日を利用して県外のお講座へお勉強をしに行くということをしていました。
それが今年に入り、そこのお講座の内部で自分がやった覚えもない悪評の噂を立てられたりで人間関係のトラブルの災難に遭遇したり、またそこのお講座の先生は男性の方で、何とその悪い噂の発生源の中心にはその先生が、、、ということで、先生との信頼関係も完全崩壊してしまったという災難が起こりました。
頭といいますか精神状態がおかしなクレイジーになった人たちがいてそこから苦しめられてしまったというわけでした。
昨年までは表面上は平穏に行っていたのが、今年に入り噴出してしまったというところでしょうね。
だいたい人の変な噂を故意に生み出すという人たちは、何かで精神が追い込まれて不安定になっているものなのでしょう。
ただ、流年遷移宮には頭がおかしくなった人の文曲星だけではなくて吉星の天鉞星が入り、貴人または有力者からの助けの手も入るという様子も出ていますから、そこは救いですね。
というわけで、文曲星や文昌星に化忌星がつく年は、ひどい妄想や精神のコントロールができずに頭がカーっとなった人からの災いにご注意ということでした。
(命宮や福徳宮に入れば、自分がそうだということなので・・・(^-^;)
精神、神経を表す星は天機星や太陰星がありますが、このように文曲・文昌に化忌星がつく年もこういうことがありますよーということでご参考になればと思います。
来年は太陽星自化忌の子の宮が命宮となり、太陽星は男性を表す星なのでまた引き続き男性トラブルが立ちはだかる年となりそうです。
でも助けてくれる良い友人や知人といった横の人間関係のつながりを表す左輔星の吉星が助けに入ってくれる年ですから、負けないで頑張ってね。
こういうケースを見てしまうと「運って残酷」って思いますが、特別にスペシャルな良いことがあるわけでない、ただ何事もなく日々がたんたんと平凡に過ぎて行き平穏無事に暮らせることの有難さが身に沁みるものです。
次回はもうちょっとウキウキするようなお話しをお伝えする予定です。
ではでは。