強運の持ち主・松田聖子さん(2)申と酉どちらが聖子さんの命式・命盤か?

有名人・著名人の占例

前回の記事「(1)強運な経歴と出生時刻の出し方について」の続き。

今度はデビュー当時の聖子さんに巡ってきていた運を見る準備、申時の生まれか酉時の生まれかどちらか?を考察して行きます。

1962年3月10日 17時05分 福岡県生まれ

さて、地域の時差調整をしなければこのまま17時5分生まれで酉時の生まれ。

マイナス18分の地域の時差調整をすれば申時生まれ。

どちらが聖子さんの生時なのでしょう?ということで紫微斗数の命盤を二つ出して並べてみました。

まずは両方の紫微斗数盤の命宮チェック

右側の酉時の命宮を見てみると、天梁が入り、これは「質素倹約を旨とする」みたいな清貧に生きて、余計なものはいらん!みたいな武士のような感じのキャラクターが浮かんできます。

一方で左側の申時の方は命宮が廉貞・七殺で、ぶりっ子の可愛らしい外見の内側には激しい気性を秘めていて独立心が強く負けず嫌い、そしていつも仕事をしていないと不安になるくらいのお仕事星からやってきたお仕事星人のような仕事に生きる仕事人間。
仕事においては自分にも周囲にも厳しい傾向があります。

仮にもし専業主婦だったとしても、「家のあそこが汚い、ここがダメ、そんな所に荷物を置きっぱなしにしないでちょうだい!」と四六時中雑巾を持って家事をせわしくやっているような主婦になりそうです。

でもだからこそデビュー当時の睡眠時間が3時間あればいい方で休みなしの超売れっ子アイドルの殺人的なハードワークでもねを上げずにこなし続けてこれたのでしょうし、ママになってもアイドルでずっと仕事を続けてきた人、自分の仕事に対しても厳しい人だったようです。

そしてたしか何かの番組で自分のことをとても負けず嫌いだと言っていた記憶があります。

また廉貞は桃花星(魅力的で異性からの人気を惹きつけやすいモテ星)で、更に同じく桃花星の天喜星も入っています。
本人の印象が出る遷移宮には同じく桃花星の紅鸞星。

また更に十二神の沐浴も入っていることがポイント。
沐浴も言わずと知れた色事の方に走る桃花星ですね。

一方で酉時の命宮の天梁星は桃花星ではなく、恋愛にまるで免疫のないカタブツでなので異性関係となると相手を手玉にとって手のひらで転がすなんていう恋愛の手練れのようなことはとてもじゃないけどできない、相手にメロメロになって骨抜きになってしまうタイプ。

アイドルとしてあれだけの絶大な人気を集めた可愛らしい雰囲気の持ち主だったり、もう少し後の頃になると数々の男性との間でいくつもの浮名を流すようになる聖子さんの命宮としては廉貞・七殺の申時の方が合っていそう。

次に、もう一つの命宮と言って良い「身宮」を比べてみます。

酉時の方では子宮の位置の遷移宮が身宮に当たります。

太陽が入っていますが、これは子宮にあり真夜中の落ちた太陽で、まるで自分一人を中心に全世界が回っているかのような自分本位とかエゴイストなどの良くない特徴が出てきます。

吉星が入れば緩和されることもありますが、この場合は凶星ばかりなのでこのような良くない傾向がモロに出て来ると思われます。

この酉時の身宮だと自分の気分次第で大きな仕事をドタキャンしてすっぽかしたり、周囲のスタッフや関係者に傲慢な態度で振舞ったりなどのようなこともしてしまいそうな雰囲気ですが、聖子さんはそのような醜聞は聞いたことがありません。

一方申時の身宮は亥宮の位置の官禄宮で、ここには武曲・破軍の組合せが入っています。
決断力が強く即断即決ですぐ動き思い切りが良く、そして周囲がびっくりするような成果を突然成し遂げたりするような強いパワーを持ちます。

プロダクションからは高校を卒業したらいらっしゃいと言われていたのに、プロダクションと話しがついたから一日も早い方が良いと憧れて入りたくてせっかく入学した在学中のミッション系のお嬢様学の高校をさっさと退学して上京しプダクションに押しかけてしまった聖子さんらしいかなと思えます。

また破軍星は初代運の星で前の代から継承されてきたものをそのまま受け継ぐという性質ではなく、それまでのものとは全く違うものを新たに一から築き出すという性質があります。

聖子さんが登場してからは百恵さんの影を追っていた当時の芸能界がまるで一新されてしまって、聖子さんを中心に世の中が回り出したと言ってもいいくらいの勢いでしたから、破軍らしさも持っていると思えます。

また化忌がついているので、この場合は何かこれ一筋!のような専門技術、専門芸、職人タイプの生き方が合う人。

身宮を見てもやはり申時かなというところです。

そして申時の命宮化忌は子女宮の巨門に飛んでいることがお子さんの身に起こる悲しい出来事を予見しているかのようです。

また一方、酉時盤の方では子女宮に帝王の星の紫微星が入り、化権や天魁星までもが入り親よりも随分と立派な王様のように偉そうなお子さんで、お母さんを家来のように従えるようになりそうな様子ですから、やっぱりここを見ても申時の方かなと思えます。

そして、四柱推命では?

そして、四柱推命では時柱が「戊申」と「己酉」とどちらなのか?についてです。

  時日月年
or丁癸壬
or未卯寅

聖子さんの日主は丁火で、戊と己とは干関係ではどちらとも相性が良い吉の干関係ですが、丁と戊の組合せの方が上格の組合せで命式の格が上がります。

時柱は自分の所有しているものを表す場所です。

戊も己も土の五行でこの命式にとっては食傷です。
食傷には本人が生み出す才能や技術という意味を持ちます。

これは聖子さんにとってはご自身の持っている芸事、技術ということになります。

さて、戊も己もどちらも同じ土の五行の食傷、どちらが聖子さんのものでしょうか?

日支には未土があります。日支は自分が座っている自分のテリトリーです。
戊から見ますと未土は羊刃に当たります。
※羊刃の出し方については流派により違いがあります。
私は中国のとある流派のルールに則り出しています。

羊刃はとても強くて凄いもの表しますから、戊だと聖子さんはすごい芸事の技術を持った人ということになり、戊の方がより高い技術を持つ人ということになります。

己では日支の未は己の羊刃には当たりませんから技術はあったとしても戊レベルほどではない。

伝説の名プロデューサーがその才能を見抜き今でもトップ走り続けている絶大な人気を誇る人ですので、歌手として高い技術を持っているといって良いかなと思えます。

その当時は当たり前だろうと思って特に何とも思いませんでしたが、今になってデビュー当時の聖子さんの曲を聴くと、力強く声量もありどこまでも良く伸びる艶のある声、あそこまでの歌唱力と表現力を持ったアイドルがはたして今はいるのだろうか?と思えます。

また月干に日主の聖子さん自身を剋して災いをもたらす癸水の七殺があります。
月干の位置はその人の社会環境を表すので、癸の水が聖子さん自身の丁の火を消してしまって仕事環境が悪くストレスやトラブルなどの災いを受けやすいとなります。

丁と癸は凶の干関係で日主と月干にこのような凶の干関係があると仕事や社会生活において何らかのマイナスの影響が出ることが考えられ、これの影響をモロに受けると職場でパワハラを受けたりブラックな職場環境で心身を壊したりなどといったことが起こる傾向が出てきます。

でも時干に戊があることによってそのトラブルメーカーの七殺の癸水を干合して抑えることができるようになります。
七殺は隣にいることには変わりはないので疲れが体に来てしまったり、仕事で辛いことがあったことはあったかもしれませんが、戊の自らの才能や技、芸事で乗り切るというわけです。

一方で己では癸と干合できませんのでこれでは癸の七殺の脅威が戊ほど抑えられませんから、ハードワークに耐えられず、また仕事の人間関係でつまづいて仕事を途中でリタイヤしたりなどなどが考えられます。

聖子さんがストレスで仕事からドロップアウトしてしまったなどということはこれまで聞いたことがありません。

ということで私の見立てでは聖子さんは酉時になる前の申時の方という結論になりました。

ではデビューした時の運はどうだったの?に関しては
また長くなったのでまた次回の記事で。

※次回で聖子さんシリーズは最終回の予定

強運の持ち主・松田聖子のさんの四柱推命・紫微斗数(3)
デビュー当時の運勢・紫微斗数編に続く