四柱推命鑑定例・夫に浮気される、妻以外の女性と仲が良い命式

結婚運の占い

これは先月鑑定に見えた女性の方の命式です。

年 壬子
月 丁未
日 丁巳
時 戊申

ご相談の内容は、
「長年夫との関係で悩み続きており離婚を考えている」
というものでした。

命式を見たらこれは一発でこの命式の女性は結婚した相手の配偶者・夫が外にいる他の女性と仲睦まじくなってしまい浮気されるタイプだなと分かるものです。

(見方のヒントの一つは、女性に当たる六親は何でしょうか?ということです。
秘伝(?)のような特殊な読み方や神煞星など必要なく四柱推命の基本のいくつかを組合せれば読み取れるもです。)

天干の部分でも、同性のライバルに男性を奪われやすいというのが出ています。

「ご主人ってそういう人なのかしら~?」とご主人ご本人の命式を見ずとも、
結婚する相手の夫が浮気するかどうか?が奥さんご本人の命式を見れば分かってしまうという例です。

昨年の夏に上げたこちら記事で紹介したケースと似ています。

夫が外に女を作るタイプの四柱推命の命式
先日は結婚が難しいタイプの命式の例を一つ紹介しました。 しかしです。 結婚できればいいということでもないようで、下の命式は女優の南野陽子さんご本人の四柱推命の命式です。 ご結婚されて10年以上が経っています。 年 丁未 月 丙午 日 戊午 ...

ちなみに紫微斗数の命盤の夫妻宮を見ても、夫妻宮には入っていては良くない星の「左輔星」が入っていました。

紫微斗数において左輔星、右弼星は特に自分の環境に関わる三方四正の宮に入れば交際範囲を広げ自分の社会的ステータスを上げるようなありがたい人脈をもたらすとても良い働きをする吉星です。

ただ、この二つの星は夫妻宮とは相性が悪く、夫妻宮にあれば配偶者が浮気したりあるいは自分が浮気したりなどで平穏無事な結婚の邪魔をする星となってしまいます。

(出会う人が増え交際範囲がムダに広がるから配偶者とのトラブルを招く)

要するにこの命式の方は、結婚相手から浮気されやすい運命を持って生まれてしまったというわけです。

そしてお話しを聞いたところ、ご主人に対してのお悩みの理由の一つにやはり
「若い女性と浮気していたことがある」
というのがしっかりと入っていました。

四柱推命においての夫妻宮が壊れているわけではないので離婚には至らないでしょうし夫のお陰で経済的には困らないとも見れますが、異性とは不仲になりやすい様子も出ており、お悩みの状況が良く出ている命式と言えます。

このように結婚であまり上手く行っていない人の話しを聞いて、

「人を見る目がなかったからこういうことになるんだよ」

と思える既婚者の人というのは恐らく人を見る目がちゃんとあったから・・・
観察眼に優れているからハズレの相手は掴まなかったということではなくて、
それなりに良いご縁と幸せな結婚ができる運に恵まれた幸運な人なんだろうなと思います。

だから、結婚相手のせいで不幸になった人を見て、「見る目がなかったんだね」と思える方は是非ともご自身が良縁に恵まれる運を持って生まれたことに感謝してほしいと思います。

最初から幸せを感じられないような結婚相手を選ぶ人はいません。

付き合う異性や結婚相手と上手く行くか?または上手く行かなくて辛くなるかどうか?は「見る目の有る無し」で決まるものではありません。

どう努力しても、どう心掛けても不仲になる異性、結婚相手とご縁ができてしまうという運を持った人もいるわけで、四柱推命はそういうことがはっきり示されてしまうお子様向けでも甘いスイーツっぽいのがお好きな方向けでもない占いです。

お客様から鑑定後に伺った話しによると、過去に何人か見て貰った占い師さんの中である算命学の先生のお一人だけが、今回の私と同じように「夫となる人は外に妻のような女がいる」と当ててこられたそうです。

相談者に対してなかなか辛辣な良くない内容を言い切っていますが、
「好き好んでこんな状況になったわけではないのに、自分はどうしてこんな縁にしか出会えないんだろう・・・」と思っているところに、
「あなたが苦労するのはこういう運命とこのように出ているからですよ」と指し示されることは、ああ、じゃあしょうがないか・・・の免罪符ではないけれども、ある種の救いになるのではないかと思います。

実際にこちらのお客様は
「確かに良い内容ではないけれども、本当にそうなっていることが不思議で悩んでいること自体が必要ないように感じる」
とおっしゃっていました。

命式を見れば時干に戊の食神を持ち、伝統的な趣味的学問のようなことに興味関心、探求心を持つ方ですから、この内容を受けとめてご主人との悩みに振り回され続ける段階を超えて行けると思います。

そして私も「どうして誕生日と出生時刻の情報だけでこのように出てしまうのだろうか?」という不思議さに引き込まれてこの趣味的学問を続けています。