台湾からの贈り物

占術よもやま話し

昼間の太陽のあたたかい陽射しがとってもありがたく感じる季節になりました。
この頃、家の中で仕事をしている日は南側の陽射しがたくさん入る部屋で作業をしています。

先週の一週間は病気の治療のため、休業していましたが、今週に入りまた元気に復活しています。

先日、知り合いの中国人の人が、私に台湾の占いの本をくれました。

「中国の占いを使う仕事をしているのならばこんな本があるとすごくいいよ! 日本にはこういうのないでしょう~? (私の心の声:いや、すっごく似たようなのあるんだけど、昔っから……)

そんな難しい占いのことなんかいくらブログとかに書いたって、そんなの普通の人にはどうせ分からないから見ないんだし、そんなのよりもこういうこれに載ってることをそのまんま毎日の占いコーナーとかでブログに載せればお客さんたくさん来るよ! 
日本の人は台湾の占いっていうと凄いってそのまんま信じるでしょ~、だからさ~。」
(私の心の声:いや、べつに……私のことを思って言ってくれるのはありがたいんだけどさ……お客さんこなそうな、そこまで魅力的じゃなさそうだし……日本の普通の一般人のお客さんもそんなのに簡単に引っかかるほどバカじゃないし……)
といって台湾からわざわざ取り寄せてくれた占いの本で、ちなみにそれはこんな本。

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えっと、、、これは日本でいったところの高島易断の暦のような本でして、中身にはこんな内容が載っています。
(私の心の声:ねー、日本にも同じようなのあるでしょー)

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何やら、結婚をとにかく急いでしてしまいたい人のための呪符や夫婦和合の呪符の書きかたなんかが載っていたりして、これは日本の暦にはない部分ですね。
でも、こういう呪術めいたものをあんまりむやみやたらにシロウトが作って家の中に置きまくるのは私的にどうかなあ、怖いなあと思ってしまいます。

そして、こんなページも。

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これなんかは、まさに日本の高島易断の暦なんかにあるような「毎日の占い」のページ。

えーっと、随分と大昔に日常会話のごく基本的な北京語を習ったことがあるという程度の私がすごく大雑把に訳してみますと、本日の11月10日は「お墓に棺を埋葬するのは大凶」な日なのだそうです。

あとは「嫁取りに良い日」だったり、「家畜の納屋の修理をしてはいけない日」だったりとかがズラズラと載っていて、なんか日本人のお客さんのみなさまには、そんなに使えないかなあ・・・と。
ブログにお墓だの棺だの家畜の納屋だのなんて書きたくないですもの・・・。

それで、生まれた十二支別の「今月の運勢コーナー」なんかのページもあり、

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私は酉年生まれなので、「属鶏生人今年運勢」のところを見てみますと、、、これはなんか当たってるかも・・・!

良いことは朱色の字で書いてあり、悪い事は黒字で書いてあり、9月の運勢は全部真っ赤っかで、「外から強い力の介入があり、リーダーとなって動けるようになり、財も入ってくる……」と、、、確かに9月はお金回りが良く、思い当たるフシはありました。
(私の心の声:そこだけに関しては本場台湾の占いスゴイわ!って本当にちょっとゾッとしたよ。。。)

ここの占いによりますと、10月、11月はキビシイ感じですが、それもなんとなく当たっており、すこしづつ復調に向かい、12月は喜び事があって、お金も入ってきてとーってもいいみたい!! なことが書いてあります。

12月が楽しみ~♪  

でも~、12月は「庚子月」で、四柱推命では私にとってあんまり良い月運ではないから、どうなのかな???
やっぱり安易に浮かれていてはいけないような……。

それよりも、私の方から「この本を取り寄せてちょうだい!」と書籍名を指定して送ってもらったこんな本の方がよほど役に立っています。

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さすが、東洋占術の本場の台湾の紫微斗数の本で、日本の紫微斗数の書籍には出ていないような情報がたくさん網羅されています。
600ページほどもある分厚い本です。

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ここら辺は、化禄・化権・化科・化忌の4つの四化星が命宮に入ったら? 兄弟宮に入ったら? 夫妻宮に入ったら? と12宮に入った時の象意を一つ一つ説明しているところですね。

疾厄宮に化禄が入ったら……? うん、あんまりいい事は書いてないです。

疾厄宮なので、身体がボロボロになって大病に罹って早死にします、そういう宿命です、逃れられませんとか、そういう極端なことではなくて、もうちょっと現実的で地に足のついた象意というか、「う~ん何とかならないかしらね、この人のこういう部分!」みたいなとこです。
これは割と当たってるかもです。
(具体的な内容はヒミツ! 訳せなくて分からないんじゃなくて、ヒミツ♪)

化禄の吉星だからといって何でもかんでも良いわけではないということがしっかり書かれていますね。

紫微斗数という占術のことだけじゃなくって、「八字?(四柱推命のこと)、何それ?」状態で自分の国にルーツのある占術のことをそれまで全く知らなかった(文革後の共産中国で育ちましたから……)、台湾版高島易断の本をくれた中国人の人も、「これはなんかちょっと見たけど面白そうな本だね~。」と興味を持ったようでした。
(私の心の声:そうだよ。日本のお客さんはこういうなかなか手に入らない本物を求めているんだよ。)

こういった、占術先進国の新しい書物から、使える部分をピックアップしてお客様の鑑定や紫微斗数のお勉強会などに活用するなどの地道な活動の積み重ねの方が、後々よっぽど信頼を得てお客さんにたくさんいらしてもらえる占い師になれると思うのです。

安いエサを撒いて一攫千金のガツガツ路線で行くよりも、不器用なのかもしれませんが地道に学問を追求しながら気づいたらそれが収益につながっていた、という方が私らしいようです。

それで、目下今の私の心惹かれてやまない研究材料は「西太后」の命盤。
(小学生の時から歴女なもので……。)

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この方の悪さはやっぱり命宮かな? 副星も当然悪いんですが、主星の入り方が悪いです。
星の入り方が悪いと、その星の持つ長所よりも悪い面が顕在化しやすくなります。
ここの宮で清王朝を滅亡させたというのも分かるような気が、、、、。

ご主人の咸豊帝に気に入られたのは遷移宮が良かったから、それで上手くごまかせてまんまと騙せてしまったことと、あとこの方の実の息子さんの同治帝は、この母自身に自暴自棄な生き方に追いやられるような気の毒な亡くなり方をしてましたよね。

子女宮には主星がないのでその対宮を見ますが、ここの状態もあんまり芳しくない、やっぱり子供との関係も悪いことが出ていますね。
子女宮の対宮は田宅宮なので、当然家庭環境や家系的なものも悪い……。

そんな感じで実在の人物の様子と照らし合わせて、出ている象意を見て行くと、命盤にその人となりが良く表れているのが見えてきて、いつまでも興味が尽きません。