おれはひとりの修羅なのだ-宮沢賢治の紫微斗数の命盤

先日のブログでお伝えした通り、明日の昼の便で台湾に向かいます。
この記事がアップされている明日の夕方頃には台北市内の占い専門書籍店のいつもはメールのみで仕事の連絡を交わしている担当のお姉さんと初対面を果たしていることでしょう。

出発前の慌ただしい一時ですが、少し前から私の心を掴んで止まないどうにも気になるある人がいます。
その人の生まれた時刻がネットに出ていたので、紫微斗数の命盤を出して見てみることにしました。
そして旅でしばしPCの前から離れる前にちょっと書き残しておくことにしました

その人とは、没後80年以上が経過してもその人気は衰えることなくますます輝きを放つ詩人・宮沢賢治さんです。

宮沢賢治さんというと、幻想的で独特の作風の詩や児童文学の作品から一般的には自然を愛した病弱で夭折した儚げで心優しく穏やかな文学青年というイメージだと思います。

確かに賢治さんは農業やイーハトーブと呼んだ自分の故郷岩手の自然環境がモデルの理想郷をこよなく愛し、教員時代は優しく熱心に生徒の指導に当たった心優しい文学青年でした。

でも実はこういういかにもなふんわり儚げなイメージの賢治さんだけが実在した賢治さんではなかったらしく、あまり知られていない彼の強烈な側面は、何と何と彼の郷里花巻の町では「気違い賢治」と呼ばれ、知らない人はいないくらいの大変な変わり者で思い込んだらもう一筋!な人で、その一筋さ加減が常軌を逸脱したのめり込み具合だったそうなのです。

学生時代に右翼系の仏教団体の教えに理想を見出したようで深くというよりも激しく傾倒し、夜に太鼓を叩きながら大声で「南無妙法蓮華経!」と唱えながら町中を練り歩き回り近所中から「とうとう気が狂った」とささやかれ(こんな男が自分の近所に実際にいたら本当に怖いですよね。。。)、浄土真宗だったお父さんまでも熱心に引き込もうとして家庭内でも揉めたり。

宮沢賢治(みやざわけんじ) | 田中智学先生に影響を受けた人々 | 宗教法人 国柱会

またせっかく農業学校の先生として職を得て生徒たちから慕われていたというのに、突然農業の理想郷計画に目覚め思い付きで退職し「羅須地人協会」を作り、畑から音楽のコンサートができる住まいから何から並々ならぬ情熱で整えて、親しい友人や篤志家を集めて「さあ、この夢のような理想郷でみんなで一緒に素晴らしい世の中を実現しましょう!」と期待で胸をいっぱいにして宣言したのはいいけれど……。

何だか理想ばかりが先行していて現実離れしていたせいか賛同してくれた人はおらず、少し経つと一人二人と去って行き、結局一人残されてしまったり。

また銀河鉄道の夜のカンパネルラや風の又三郎のモデルではないかと言われる一緒に寮生活を送った学生時代の無二の親友(同性)や、妹トシさんへの強い恋愛感情にも似た当時ならなおのこと実を結べるはずもなく許されないどうにもならない思いを抱えて苦しんだ人でもあったそうです。

だからなのかな?
春と修羅という作品で「おれはひとりの修羅なのだ」という言葉を書き残しています。

賢治さんの出生データ1896年8月27日辰時生まれから出した紫微斗数の命盤の命宮には破軍星が入ります。
この星は穏やかな文学・芸術青年なんてキャラクターの星ではありません。

まさに「修羅」がぴったりの星、豪放で度胸は良く太っ腹。型にはまらない反骨精神のかたまりで平凡で安定したことはつまらない……そんな星です。

陀羅星も入るので、かなりの粘り強さも持っている人に見えます。

また命宮に破壊軍が入るということは三合宮に当たる財帛宮に七殺星と官禄宮には貪狼星が入る「殺狼格」の配置となります。
思い立ったらまっしぐら、情熱が燃え上がったらもう衝動で動き止められなくなるのでしょうね。

もう一つ私はその人柄を見る時には「身宮」も見ますが、賢治さんの命盤の身宮は三合宮の一つの財帛宮の七殺星で、これはものすごく気性や感情が激しい星で困難があろうとも高ぶる感情のままに進み止まらなくなる人なので、ますます修羅具合が増してきます。

その人の精神状態や好きなことの傾向を見る福徳宮も火の五行の午の宮に位置して武曲星に擎羊星に火星が並び、これではまるで火薬庫のようで穏やかな文藝青年さなどは微塵も感じられません。

夜の町を大声で練り歩きお父さんをむりくり自分が没頭する信仰に引き込もうとしたのも何だか納得できます。

ただ申の宮にある官禄宮を見ますと、ここには芸術的なセンスを持つ貪欲星と文章表現の才能の星の文曲星が入り、ここはさすが時代を超えて読む人を惹きつけてやまない独特の幻想的な文学作品を作りあげた宮沢賢治さんの才能を窺うことができます。

四柱推命の命式を見ても、壬の日柱が子に通根して激しさを秘めている人なのが分かります。また時柱には甲の食傷が入り創作の技術を持つ人なのが分かります。

そして講座などでお世話になっている心理カウンセラーの加登鉄平さんに教えていただいたことですが、修羅の人とは「過集中の人、やっている作業に没頭しすぎてそれがひどい場合は数日間もぶっ通しで飲まず食わずで我を忘れて取り組みものすごいエネルギーを使う人。そしてエネルギーを使いすぎて体が持たずに早死にする傾向。」ということなのだそうです。

賢治さんは人助けにおいてもかなり修羅っぷりを発揮していて、作物の出来が悪くて困っている農家の人がいたらものすごく熱心に農業技術を教えてあげたりしていたそうなのですが、それがあの「雨ニモマケズ」の詩の通りに身を削るように自分のことは置き去りにしてやりすぎなくらいに世話を焼いてくれるので、逆に引かれてしまうほどだったらしいです。

賢治さんが影響を受けた画家のゴッホもその傾向があって彼が若くして歯槽膿漏で歯がなかったのも過集中すぎてロクなものを食べずに歯も磨かなかったからなのだそうな。

修羅らしく短い人生を駆け抜けた賢治さんですが、もう朝早く出発するというのにこんな夜中に(3時A.M.)記事を書いている私の中にも少なからず修羅の気がいるのかもしれません。
(私も殺破狼で身宮には破軍星、修羅じゃないとやってられない・・・)

みなさんの中にも修羅はいますか?

=参考文献=
・「宮沢賢治のちから」 山下聖美著  新潮新書
・講座「INDEX 黄色の書」のテキスト資料 加登鉄平著 

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