運勢を作るシンプルなことと江原啓之さんのこと

占術よもやま話し

今読んでいる本「明澄透派子平命理基礎編」には、
人生を左右するのは、
1.経験が40%
2.生辰が30%
3.遺伝が20%
4.幻影が10%

と書かれています。

経験とは、その人の生まれて育った環境や今生活していたり活動している環境であったり、行ってきたことの積み重ねですね。
どんな先生や周囲の人たちからの影響を受けたのかなあということも当然ここに入るでしょうし、生まれてきてから自分で作ったカルマ(因果応報・行いの結果)や、また努力の積み重ねもここに入るでしょう。
これが40%

生辰とは、生まれた生年月日・時間からの影響。
これが私が皆さんに今提供している四柱推命や紫微斗数での鑑定結果ですね。
これはおよそ30%ほど。

遺伝は親からのDNAの影響。
これが20%。

そして、幻影とは、どんな方位を使ったか? どんな風水のお家に住んでいるか? どんな名前を持っているのか? どんな印鑑を使っているか? 先祖のお墓の風水は?
これが人生にだいたい10%くらい影響する……ということです。

ということですから、アガスティアの葉ではないのですが、経験というものをマル無視して四柱推命や紫微斗数の結果のみに捉われてしまい、「どうせ自分は運が悪いから……」「どうせ自分は才能がないから……」と自分のこれからの人生をまるで意味のないものであったり、自分なんて生きている価値がないという「悲観的な運命論」に捉われて固執してしまったり、もっとひどくなると自分より幸せそうで上手く行ってそうに見える人(あくまでもそういうふうに見える……ということでね)のことを妬んだりすることは、
全くもって何のプラスにもならないバカバカしいものだなということです。

確かにその人の持って生まれた才能だったり、逆に直したほうがいいような弱点や欠点はもうこれでもか!というほどに生辰にカテゴライズされている特に四柱推命には、如実に出てきてしまいます。
また何かしらかで成功している人も、持って生まれた徳分だけではなくて、蔭で想像できないような努力をしている……ということも見えてきたりしてしまいます。

人間ってどうしても楽で安易でイージーな方に流れていってしまうものですので、伸ばすべき良い部分も意識的に自分で伸ばすような活動や行動をしていかないと、埋もれていってしまったり、磨耗してしまったりするし、
欠点や弱点などの悪い部分は何の大変な努力や頑張りなしにどんどん出てきてしまいますから、四柱推命や紫微斗数に出ている欠点そのまんまの人になり、そのような人にふさわしい運勢が形作られてしまう……ということです。

四柱推命などの命理学を勉強していると、良い部分も悪い部分もといったその人の持って生まれた性質や行動パターンの傾向から、年運や大運などの運勢が作られているのだなあとつくづく思い知らされます。

婚期が来ている時期だって、どこか天界か宇宙かわかりませんが、人間の人知を超えた高次元からの計らいか、もしくはそういう高次元かどこかにある運勢の台本通り何かで、ポンと自分の前にコウノトリさんが赤ちゃんを運んできてくれるがのごとく、目の前に王子様・お姫様が運ばれてくるわけではなく、
実は「自分の中の異性とのコミュニケーション能力が高まる時期」なのですよ。

だから、王子様・お姫様との仲が深まりやすくなるから結婚……というわけで、実は私たち自身の中から起こっている原因にあった現象が結婚という結果になって起こるわけです。
(まあそこに神様からの後押しも、ある人にはあるかもしれませんねー)

他の現象もしかり、なので経験の部分でそれを調整するのですね。

磨いて活かすべき部分はどんどん活かして、抑えるべきところは抑え、自分を伸ばしていい影響を与える環境や人間関係の中に身を置き……

すると、運勢はたとえ占いの結果で「良くない~」とか「最悪~!」となっていたとしても、そう悪いことは表面化してこないし、逆にせっかく伸ばすべき部分があっても環境のせいだったり、または安易でイージーな方に流れてしまった結果、全然活かせずじまいだったりすると、開運期に全然喜ばしい現象が起きてこないということになってしまいます。

全ては自分の中から出てくる行いとその結果でできている、とてもシンプルなことだったというわけです。

だから、占い鑑定ではお客様がどんな生活をしてきたのかなあとか、どんな今状況にいるんだろうな?などを良く知るためにお客様との対話を大事にしています。

ただ、結果だけを出すのは研究家の人や占術の勉強においてはそれはそれでいいのですが、やはり占い屋さんにお見えになるお客様はまず間違いなくみんな何かしら「このままでは嫌だ、困る」というものを抱えていらっしゃる方ばかりです。
だから、占い鑑定にいらっしゃるのですものね。興味感心だけで来る人はまずいません。

経験から形作られる「気持ち」はとても運勢に影響します。
だって、 「経験」は40%なんですもの。
けっこう大きいですよね!
印鑑や名前や方位よりもだいぶ大きいですね!

運が悪い……と落ち込むのであれば、ここを何とかすればいいんです。
どちらかで、「あなたの運は最悪です(-“-;)」と言われたことのある方は少しは気持ちが楽になったでしょうか?

お客様の「気持ち」の部分はタロットなどで見ていっています。

それで、「気持ち」ということになりますと、私は実は江原さんが大好きです。

もう15年以上も昔になりますが、江原さんのことなんて名前も何も全然知らなかった時、たまたま立った本屋さんの中の目の前の本棚に並ぶ、当時発売されたばかりの文庫本第一弾「幸運を引き寄せるスピリチュアルブック」を見つけて手に取ってパラパラめくった時のパァ~っと目の前が明るく広がったようなヨロコビは今もとても鮮明に残っています。

またまだまだ赤ちゃんのような小さな子供たちを自分一人だけで子育てしている状態で抱えていた時に出版された「スピリチュアル子育て」の本には本当に随分助けられました。
おかげで恐れや不安に捉われず真っ直ぐに子供たちと向き合えることができました。

なので、マスコミから例えインチキ霊能者と叩かれることがあったとしても、私の江原さんに対する感謝の気持ちは変わりません。

時々youtubeで江原さんの霊視の動画を見たりしているのですが、彼のカウンセリング技術は、そうとう勉強なさったのか、天性のものなのかは分かりませんが、これはもうちょっとすごくハイレベルですね。

相談者さんが訴えていることへの傾聴や、問題点の元になっている部分のあぶり出しや、鋭く見抜く洞察力、諭すにしても改めないといけない部分の愛のある力強い諭しかたも素晴らしいですし、最後の相談者さんの気持ちを持って行くところの着地点なんかも、「そこに持って行くか~!」と感心させられます。

本当に問題を抱えている人は、うわべだけの薄っぺらな同情や聞こえはいいけど甘ったるい慰めの言葉よりも、自分でも意識してなかったような本質を鋭く見抜かれて、理解してもらえた時の方がよっぽど救われるはずですからね。

霊感がどうのこうのとか、インチキとかコールドリーディングだとか、みえてるみえてないとかの次元の話ではなくて、江原さんの人間力のなせる技ですね。

私もおこがましいながらも少しでも近づければなあと思っています。