辛さの原因・正体を知ると楽になる | 四柱推命

占術よもやま話し

ひなた四柱推命鑑定ルームの綾野日向子です。

私は、四柱推命の占いだけではどうしても答えが出しにくいような、
例えば、「こっちとあっちと、どちらが良いか」との様なご質問には、
「日本の神様カード」や「ハワイのマナカード」というカードを使います。

どちらも、神々からのご信託のカードで、絵柄も美しく、タロットのように
怖いイメージを与えるようなネガティブなカードはなく、
見ているだけで和み、希望を与えてもらえるカードです。

その、日本の神様カードを私に教えて下さった先生とお話していた時に出た話題です。

その先生は、
「どうして自分は生まれて来たんだろう。
別に生まれて来たくもなかったのに、
自分がこの世に生まれて来た理由って一体何なの???」
という理由でとても悩んでいたそうです。

そして、スピリチュアルの世界に進みアカシックレコードリーディングの
第一人者ゲリー・ボーネル氏のアカシックレコードリーディングを受けて、
自分がこの生まれて来た理由を知るのですが、
それが何と何とそれまでの苦悶は一体何だったの?と拍子抜けするような
理由だったそうです。

それは、「この時代のこの国に生まれて、色々と楽しいものを見物して、
楽しんで、その楽しさを周りの仲間に伝えたり、わかち合う」
ただそれだけの、何とも簡単な理由だったそうです。

特別に何の使命も学びの課題も持たずに、言ってみればただの物見遊山
目的だけでこの時代のこの世に生まれてくる人って
とってもたくさんいるそうです。

人は自分が生きる意味や生まれて来た理由を、
なぜだかこの世でこの職業をやり遂げる為とか
社会的にこのステータスを手に入れて、何かを成し遂げるスゴイ人になる
だのと、職業や社会的ステータスに求めようとします。
中には、やっぱりこの世で学ぶテーマを持って生まれてきた人もいることは
いるそうですが、
でも、実はそんなことではなくて、もっと軽ーく
ただ単純にちょっと楽しむだけの理由で生まれてきた人の方が
よっぽど多いんだそうです。

それを聞いて以来、その先生は、なあんだ、たったそれだけの理由で生まれてく
来たのねって、何だかとっても腑に落ちて、それまでの私の苦悶は何だったの?
というくらい楽になったそうです。

人は何か辛いことがあると、
「私は一体何のために生まれてきたの?私のこの世での学びの課題は何なの?」
と自分ではとてもとても答えを出せないようなことで悩み苦しんだりします。

こんなに辛いんだから、何か特別な理由があるはずだと思うからですね。

生きる理由、生まれて来た理由などというと、何やら特別で
高尚な理由がなければいけないんじゃないかと思いがちですが、
実はそんなものは無い無い。

人が生まれてくる理由なんて、なんてことはない、
もっともっと、動物的で単純なものなんですね。

人が肉体を持って現世に生まれてくると、先ず肉体を殺さない為に
サバイバルをして生き残る必要があります。

この世での悩みも苦しみの元々の根源は、大体がこのサバイバルで生き残れないかも!
というような危機感から来ています。

例えば幼い子供が、親から冷たく扱われると親の顔色を伺い、
親の気を引く為に一生懸命になります。
自己否定されちゃイヤだ!という思いもありますが、
でもでももっと根本の原因、それは親から嫌われてしまうと、
食事を与えて貰えずネグレストで虐待死の危機。
子供は幼いながらに生存本能でそれを感じ取って何とかサバイバルで
生き残ろうと、親の愛を求めます。

あるいは、離婚の危機を抱いた女性は、先の見えない恐怖感と不安感にさいなまれます。
幼い子供を抱えてならば、なお更です。
自分たちが捨てられてしまったという屈辱感や無力感なんかよりも、
もっともっと不安の根源的な理由、不安の正体は、
夫からの経済的な援助を絶たれると、食べていけない。
食べていけない=それこそ母子合わせた肉体の危機それを本能で感じているからです。

愛情に対する危機感や不安感の正体が分かりさえすれば、
大人のくせに自分の勝手な都合で小さな子供に辛く当たる親なんか
「何だそんなヤツ、大人になったら見返してやる。」
くらいに思えて楽になりませんか?

不安の正体は、食べていけないからだったという
根本の理由が分かれば、
男としての責任を放棄して他所に行ってしまおうとするヤツなんて、
愛情なんてとっくに薄れているのに、自分の所になんとか引き留めようと無理に頑張るよりも、
「別にそんなのいなくても、仕事をがんばって
楽しい母子家庭を築いて私と子供たちで食べて行くくらい何とかなるわよ!」
と思えて、何だか気持ちがスーッと軽くなってきませんか?

というわけで、その日は、日本の神様カードを教えてくれた先生と、
「悩みや不安の正体や本質、自分はどんな人間なのかを知ることこそが、
何よりもの癒しにつながるんですねー」
としみじみ語り合ってしまいました。

私も鑑定する際は、その方の不安や葛藤の原因の根本はどこにあるのかを
しっかり見極めて、癒しに繋げていくことをポリシーにしています。

自分に対して不安や辛さを与えてくる人間の本当の正体を知ることも、
そして、自分はどんな人間か、どんなステージにいるのがふさわしい
人間なのか、その正体を知ることも、
四柱推命の占いはそれができる、優れたツールです。

それにしても、きっとたぶんこの私も、この時代のこの時を同じ国の同じ場所で生まれて
縁あって出会った仲間たちと共に楽しむために生まれて来たに違いないなと思って、
ストンと腑に落ちました。

よーし、これから、もっともっとうーんと楽しんじゃおうっと!