「耐える女」って美徳なの?

結婚運のこと

ひなた四柱推命鑑定ルームの占い師綾野日向子です。

先日、知り合いの方(女性)から、お子さんのことがきっかけで
家庭内でご主人とのトラブルに発展し、その相談を受けました。
ずいぶんとボロボロに疲れた様子でした。
結局は誰がどう見ても、悪いのはご主人の方だったのですが、

この相談主さんは、四柱推命で見る「日干」という自分自身を表す
エネルギーがすごく弱いんです。
だから、本当は相手が悪いのに、相手の言われるままになり、
自分に落ち度がある、我慢できない自分が
幼いと思い、自分が「おしん」のように耐えれは、全てはうまく行くと思い込んでいる……。

※注 おしんを知らない世代の人たちのために
「おしん」はこんなドラマ
おしんの耐え忍ぶ姿が当時大ブームだったものです。

そして相手であるご主人は、もう話相手にもならないくらい、
頑固で絶対に誰の言うことも聞かない人で
言えば言うほど面倒なことから避けるように逃げる人だというのが
ご主人の命式上からはっきり見て取れるほどに表れていました。

だから私は、
「おしんは、結局のところはドラマでしょ。
最後はみんな幸せになりましたのハッピーエンドの
ストーリーのドラマでしょ。

それを普通の人間が、おしんの”耐える”だの”忍耐”だのの部分だけをマネして
無理を続けたらそのうち精神を病んじゃうよ、
精神を病んだ母親が子供を守れる? 幸せにできる?」

と伝え、更にご主人は何を言っても聞かない人間でそんな人に無理に変わってもらおうと
先の見えない報われない無駄な努力をするよりも、
ああこの人はこんな人だからしょうがないねって割り切っちゃった方が楽になるよと伝えると、
彼女の中で何か気付きが起こったようで、

「今まで何を悩んでいたんだろうと思ったほど、落ち着いてスッキリしました」
とのお返事が返ってきました。

とりあえず、良かった、良かったなのですが、
何やら、日本女性が「従順でどんな状況でもわがまま一つ言わないで耐え忍ぶ」なんてことで
海外まででも好評のようですが、
そんなの、ちょっと待ってよ!って感じですね。

要はすごく都合のいい女ってことでしょう。
そんな理由で日本女性がもてはやされるのは、
なんだかすごくナメられているようでムカつきます。

相手や周囲に対して細やかで上手な気遣いができて、
芯の強いところが外国の女性にはない本来の日本女性の美徳だと私は思います。

このケースに限らず、自分さえ我慢していればそれでいいと思ってしまう女性って
多いのではないでしょうか。
子供の頃から愛された経験が乏しく、愛情に飢えた人ほどこの「耐える女」になってしまう。
我慢さえすれば、気に入ってもらえるかなーと思って。

でもね、その無理は確実にあなたを蝕んで、心が悲鳴を上げる日がやってきます。
そうやって心を病んだ人が自分の周りの大切な人を幸せにできるでしょうか。

無理に我慢をするのは本当の芯の強さではありません。
自分は本当はどうしたいのか、自分の気持ちに寄り添って考えて、
それに理解を示してくれて、供に歩んで行ってくれる人こそが本来の人生のパートナーですよね。

四柱推命では、正しく命式を出すと、そこら辺の性格判断テストやら適正検査なんかよりも
はっきりとその人がどんな人であるかが出てきますから、
相手が本当はどんな人なのかを的確に知ることができます。

先ほどの相談者さんのように、
相手が本当はどんな人間かが分かると、それだけで
「ああそれじゃあしょうがないね、こっちもそれなりに対処しなくちゃ」って
しっかりと”傾向と対策”を練ることができて、先の見えない無理でムダな努力をしなくても
すみますから、気持ちがとても楽になれます。

そして、相手だけではなくて、自分自身を四柱推命で占うことによって
見えなくなっていた自分の本来の姿も思い出すことができます。

「本来の自分、本当の相手の姿を知る」ということは、幸せを引き寄せるための
ファーストステップとして絶対に欠かすことのできない
大切な段階です。