四柱推命鑑定例・有名な組織、大企業と縁のある命式

仕事運の占い

先日鑑定したお客様は、日付の境目付近の時刻に生まれており、
これまで少し四柱推命を習ったことがあるが、
流派によっての違いのせいか
どれが自分の正しい命式だか分からない
というご相談内容の方でした。

今回のどれが私のものか分からないとなる場合は大きく二つの原因がありました。

日付の境目の問題
・日付の変わり目は夜の23時からとする考え方。
・朝子時や夜子時を採用し日付の変わり目は夜中の0時とする考え方。
これらの異なる考え方から生じる日付の境目の問題。

今回は0時を20分以上過ぎている生まれだったので、日付の境目が0時とする考え方を取るならば、地域との時差のみを考慮した場合この方の場合は日付は変わりませんでしたが、均時差も一緒に合わせて考慮すると前日の生まれの日柱となります。

そしてこれ、

時差調整の問題
・標準時と地域の時差
・均時差
地域の時差のみを考慮し均時差は考慮しない考え方、いずれも考慮しない考え方など異なる考え方が複数ある。

それぞれの手法の鑑定士さんが混在している状況ですので、
これまで四柱推命の鑑定を受ける度に全く違う日柱が出され、
「どれが本当の私なのだろう???」と悩むことが多かったとおっしゃっておられました。

私の場合は、そのような境目生まれの場合は考えられる命式のパターンの全てを出して
これまでの人生でのエピソードを聞かせてもらった上でどれが一番ふさわしいか?を出しています。

今回のお客様の場合は、

・地域の時差を計算に入れても日柱は生まれた日のままで変わらないもの。
・均時差を考慮すると前日の日柱となるもの。
・均時差を考慮して前日の日柱となれば、日主と時干が変化干合で化木してしまうもの。

という以上の最大で3パターンの命式(それぞれ日主の五行が異なる)ができてしまう方でしたので、それぞれ三つの命式を出してそれぞれの命式の特徴
を出して、当日話しを聞きながら本人に確認してもらいました。

その中で私がこれこそ今回のお客様そのものに合致していてふさわしいと判断した命式はこちらの均時差を考慮せず、生まれた日にちもそのまま変わらずという命式でした。

年 丙午
時 庚寅
日 戊戌
時 壬子

大運 1己丑 11戊子 21丁亥 31丙戌 ・・・

これだとどのような人物像が浮かび上がってくるか?というと、
この命式での大きな特徴は地支の年支・月支・日支の三か所に寅午戌の三合局が出来ています。

三合局の年支の位置にある帝旺の支の午は天干に丙があり、午は丙の刃でとても強い火の柱となりこの命式では印綬に当たります。

これがこの命式で本人の社会的状況を表す強い特徴。

私が本人に伝えたことは
「この命式であれば、名前を知らない人がいないような立派なしっかりした組織の大企業に関わってお仕事をしている人です。
この丙午がその立派な会社、丙は太陽で、この世に太陽の名前もどんなものかも知らない人はいないでしょう?
それくらい世間に名前の知れ渡った世の中に影響力のある有名な組織、会社です。
生まれた土地の近くというわけではなく遠い所にある大きな組織です。」
ということ。

そうしたら返ってきた答えが、
「今は無き会社ですが、学校卒業後第一勧業銀行で勤めておりました。」
とのこと。

今時の若者は知らない人がほとんどでしょうけれども、かつての日本ではとても有名な銀行でした。
(統一金融機関コード0001番、今のみずほ銀行の前身の銀行ですね。
統廃合後でも有名大企業組織です。)

短大卒業後に九州の出身地から遠く離れた首都圏にある職場とご縁ができました。

そしてもう一つ伝えたことが、
「同じこの組織職場の中にご主人がいらっしゃいますね。
ご主人とは職場で一緒にお仕事されていたのでしょうか?」
ということ。

そうしましたら
「その通りです、職場結婚で寿退社です。」
とのお答えでとてもびっくりされていた様子でした。
(この命式の組織を表すものの中にご主人がいて、本人の家庭の場所とくっついています。)

今ではずーっと結婚前と同じ系列の職場でパートでお勤めだそうです。

またこの命式だととても勉強が得意で頭の良い方です。

お話しを聞くと趣味や興味関心が昂じて取るのが大変そうな資格をいくつもお持ちでしたし、
確かに勉強はとても好きで上位ランクの大学進学の希望もあり中学受験や海外留学もしたかったとのことでした。

それが叶わなかったのは、ちょうど高校生くらいの16歳からの子の大運の時期のことだったそう。

家庭の経済的なご事情で自分の希望の進路は諦めなければならなかったそうです。

忌財の子がくれば、年支にある親や学問、学校を表す印綬の午が冲されて弱まり、またその時の年運単位で見ても、同じく印綬の丙が消される時期とも重なり、こうなると親からの庇護が弱い、学問との縁が薄くなるなどの特徴が出てくることになります。

真面目で勉強熱心な方だっただけに、振り返ればこの時期が一番辛かったとのことでした。

均時差を考慮したその他の命式ではこれらの説明が成り立ちませんでした。

鑑定後にこちらのお客様から頂いたメッセージがこちらです。

昨日は、鑑定ありがとうございました。
日柱が定まらないことで、歯がゆい思いをしていましたが、
綾野先生のそれぞれのパターンでの人物像の解説、
辛かった時期のストンと納得できる説明、
更には、仕事と配偶者と私自身の関係のびっくりするご指摘、
紫微斗数が表している私自身の人物像もうなずけるもので、
目から鱗の時間でした。
以前の鑑定のすり込みもあり、戸惑っている状態でもあるのですが、
先生から教えていただいた、今後のトラブル予想を上手に流せるよう、
趣味にはお金をかけず、あと5年くらいはお仕事をつづけて、
穏やかな日常を過ごして行こうと思います。
改めまして、目から鱗のご指摘ありがとうございました。
また何かありましたら、よろしくお願い致します。

自分がどの日柱なのか良く分からない、自分の命式がどれなのか分からないというのはとてももどかしいですね。

「あなたは月支元命が○○で我がままな所があるからこれでしょう」
のような誰にでもそれとなく多少なりとも当てはまりそうな性格面での特徴などで個人を特定するのではなく、もっともっと具体的な根拠を上げて判断できるようこれからも精進していきたいです。

「先生との出会いで、私のように本来の自分と対面できる人が増えますように!」

とのお言葉を頂きました。

ありがとうございました(^^)/

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