母子手帳はいずこへ?!…出生時刻で分かること

昭和40年代の私の母子手帳です。
子どものこと

つい先日は、いつも参加している断易の勉強会の日でしたのでいつものように参加してきました。

メンバーのみなさんは私も含めて全員四柱推命を使う占い師さんばかりで、その日は「自分の出生時刻が分からない人が若い人でも結構多い」と、こんな話題が出ました。

私もそれは確かに思い当たるフシがあります。

若い人でも分からない方がたまにいらしたりするのです。

母子手帳を見れば、出生時刻は一目瞭然なのですが、それが「ナイ!」らしいのです。

それはどうしてか?という話しになり、「引越しの際にどこかに行っちゃった」というのの他に、何と何と「捨てちゃった!」というような、ちょっと私個人としたらビックリするような理由が見えてきたんですね。

それで捨ててしまう理由は、 「あれは、検診と予防接種の記録でしかないから、だから6歳過ぎて用がなくなれば要らないから捨てちゃう」という人がけっこういたりするのだそうです。

えーっとそれで、母子手帳が予防接種の記録というのでしたら、もしお子さんが大きくなって海外留学やら仕事で海外赴任をすることとなりますと、国によりますが「予防接種証明書」のような証明書類を出さなければ入国許可、入学許可が下りないというケースが出てくると思われます。

その際に「あの予防接種はいついつに受けたな」という記録がないと困ってしまいますので、今お子様の母子手帳をお持ちのお母様は、お子様のもしかしたら!の将来のためにも母子手帳は捨てないほうがいいと思うので、どうか捨てないであげて下さい。

私は母子手帳って保険証なんかと同じ扱いで、捨てたりするもんではないという認識で育ちましたので、「母に恨みでもあるのか!」と驚いてしまいました。

だっていくら引越ししても保険証や免許証はなくしませんよね。

今は断捨利が流行っています。

確かに余計なもののデトックスは大切で、スッキリ整頓が良いに決まっています。

でも、何でもかんでも捨てればいいというものではなくて、「残して伝えて行くもの」というものもあると思います。

黄ばんだボロボロの私の母子手帳を見ると、「保護者の記録の欄」には若き日の母の書き込みが残っています。

ああ、自分はこんなところで生まれたんだなーという記録がしっかりのこされています。

私のものとそして自分の子供たちのものと一緒に保管してあります。

将来三世代・四世代分と、その家の母子手帳が揃うと妊娠出産育児にまつわる時代の変遷も分かり面白いでしょうね。

ちょっと気になったので調べていたら見つけてしまいました。

母子手帳の変遷、結構意外と古かった歴史が分かるすばらしい母子手帳コレクションのサイトがありましたので、ご紹介しますね。

「安産WEB 母子手帳コレクション  うるまでるびデラックス」

そして、日本人が今のように病院でお産をするのが一般的になったのは、ちょっと調べてみましたところ核家族化が進んできた昭和40年以降(それでも当時の病院・助産院での出産率は80%……残り20%は当然……)のことらしいので、この年代以前の方の母子手帳がない、生まれた時間が分からないとおっしゃるのは当たり前のように理解できます。

でもフシギなのは、明らかに私よりも10歳20歳若い方が「家に母子手帳がない、お母さんに聞いても分からない」というケースで、それはやっぱり捨てちゃったか無くしたのかなあというところでしょうね。

そして四柱推命の占いでは、出生時刻はとても大切です。
時刻がないと「時柱」が出せません。

それに紫微斗数では、生時が分からないと盤(チャートのことね)を作ることすらできません。手も足も出ませんということです。

もうかなり一昔前に流行っていたらしい、「元命の通変星が比劫星だから○○~」というような、地支の通変星だけで判断する四柱推命ならば、時柱は必要ないかもしれません。

でも、これではおみくじというか何というか、血液型占いや動物占い的なものすご~くザックリしたことしか出てきません。しかもあんまり当たりません。

「時柱」がないと、そのすぐ隣の自分自身の柱の「日柱」にどんな影響があるのかが分からないのです。

だから、自分自身の柱が時柱から攻撃されて壊されているのか、それとも逆に良いエネルギーをもらって助けられて生じられているのかどうかを見ることができません。

そして何より四柱推命は「喜忌」で決まりますので、時柱を含めた四柱八字の全部の情報がないと、この「喜忌」の判断にもの凄く支障を生じ、格局の判断とその命式の良い五行と悪い五行の判断という四柱推命のド基礎の部分の判定ができないケースが多々発生することになります。

ですのでどうしてもアバウトなことしか出せなくなってしまいますので、出生時刻が分からない方の場合は、どうしてもピンポイントで聞きたいことそれぞれに応じての易やタロットなどの卜術で見ることになりますね。

ですので生まれた時間がまるで分からないという人の場合の、出生時刻を推定することはできないのか?「推時」については、これはとっても判断が厳しく推命の仙人クラスのよほどの超高等レベルでないと外しますし、それでもやっぱり百発百中とはなかなかいかないようです。

こういう人の推時をしようとすると、どういう人物か?の実際の人物像を占い以前の段階で見抜いていき、そして「この時期はどうでしたか~?」などの綿密な聞き取り調査の上に試行錯誤しながら推測していきますので、普通に出生時刻が分かっている人の命式を読むよりも何倍も何倍も大変な作業となってしまいます。

西洋占星術の鑑定士さんで、生まれた時間を推定するサービスの料金がとても高かったりするのはこのためですね。

そしてそう、この時柱は自分の所有物、いわば自分の子供のことを見るのに大切なところなのです。

子供が自分にとって助けとなるか? はたまたその逆か?なども見えてきますので、ちゃんとした運勢判断をするためにはやはり出生時刻が必要です。

また、自分の柱の日柱にある日支が他の支から壊されていないか? それとも良い関係でエネルギーラインができているか?を見ることは、夫婦関係やまたは財運・社会運を見るのにとても大切だったりしますので、時柱がないとそれらを見落としてしまうことになってしまいます。

また、自分の所有物を表す柱ですから、ここに書物、書籍を表すある干支(何の干支かはナイショ!)がくると「ああ、この人は本の虫で、家中、部屋中本だらけだな~」と分かってしまったりもします。 (これはどうでもいいことなんですが、けっこう当たるんです~)

また、「将来この子はきっと美人さんになるなあ、イケメンくんになるなあ」なんかの大事な情報?がここに隠れているかもしれません。

また、同じ生年月日でも時柱が全く違うと運勢も天と地ほどの差が生じる場合は出てきます。

同じ生年月日の人物、一方で皇帝に仕える偉い役人、もう一方は乞食となり健康にも優れず死亡した人という極端な実例のケースを私は勉強の過程で見てしまったわけで・・・これだとやっぱり三柱推命で何でもかんでも断じるということには躊躇してしまいます。

というわけなので、私はあまり三柱での四柱推命はおすすめしません。

それに、母の記憶もあいまいなもんで、私の場合は母から教えてもらった出生時刻と母子手帳に記録されていた実際の出生時刻が1時間も違っていました。

そうすると私の場合は時柱が変わってしまうので、格局は変わってしまい……、時支から日支は冲されているわと、これでは出てくる判断がまるで違うものとなってしまいます。

また、紫微斗数の命盤も全然違ってきてしまいます。

良く、「ツムジの巻きかたや寝ている向きで生まれた時間が判明する」という情報を見かけたりしますが、それだとうちの子供たちは3人とも全員当たっていませんでした……。

そしてうちの母に限らず、あいまいな記憶のお母さんはわりに多いですので、お母さんの記憶は参考程度にとどめておいて、生まれた時間は母子手帳でちゃんとウラを取ることを推奨します。

断捨利も良いですが、捨ててはいけないもの、残さなくてはいけないものの区別もつけましょうねということで、本格的な運勢判断をするのならば、出生時刻は分かった方が断然良いです。

**2021年10月追記
この記事を四柱推命の学習者さんのこめのえさんのブログよりリンクを頂きました。
私も思わず「うん、うん。」とどれもこれもに深くうなずきたくなる大切なポイントが良く網羅されている良記事ですので、もしこれから勉強しようかな~と思われている方がいらしたら、是非ご一読されることをお勧めします。

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