占いで生まれた時間が大切な理由

占術よもやま話し

この頃は対面鑑定にお見えになるお客様ご本人で「生まれた時間が分からないんです」といった場合には、
「この時期はどうでしたか~?」のように聞き取り調査を実施して、出生時刻を特定して結果をお伝えするようにしています。

先日も対面鑑定で何人かの出生時刻が不明のお客様の鑑定をいたしましたが、それぞれ紫微斗数でその日1日分の全12パターンの盤を出して、出生時刻の特定をして占いました。
(通常、出生時刻がわかっている場合は、1つの盤しか作りませんよ~)

以前は生まれた時間が不明の場合は、年・月・日の三柱で見ていたのですが、やはり生まれた時間が不明の場合ですと、四柱推命では、喜忌の判断に支障が出て、結果がどっちに転ぶか良く分からない……ということになることが多いですし、
紫微斗数においては、盤を作ることすら不可能です。

「付き合っている人との相性を見て下さい」というご相談でも、私が四柱推命で判断する場合は、出生時刻から導き出す時干は実は判断の大切なポイントの一つなのです。

良く分からないままではせっかく鑑定にいらしてくださったのにもったいないので、おおよその時間帯が分かっている場合はその時間帯でいくつかの盤を作って、命宮を中心としてその方の生まれた時間帯を特定して行きます。

ちなみによく、一般の書籍には、寝る時の向きとか、つむじの向きとかで生まれた時間が分かるなどと書いてあったりしますが、
あれは生まれた時間の特定法としては全く使えません。
私もうちの子供たちもみんなちっとも当たっていませんでしたし。

で、どうしてそんなに生まれた時間というものがそんなに大切なの???とお思いになることでしょうが、それが良く分かる一例をここでお伝えしましょうね。

まず先ほども言いました通りに生まれた時刻が分からないと、作盤がまるでできませんので、紫微斗数での判断ができなくなります。

ならば四柱推命で……となるのですが、これは私の場合です。

私の日主は己の土の五行で内格の身弱身強の従旺格です。
ですので、同じく土の五行と印の火の五行を喜びます。

喜ぶということはまあ単純に「良い!」ということね。

私の場合生まれた時間から導き出す時柱は「戊辰」でどっちも土の五行です。
そう、私にとって「良い」のです。

何がいいの???といいますと……、
まず四柱推命で時柱は自分の目下との関係を見ます。
また、自分の所有物を見る場所でもあります。

ですので、自分の子供であったり、もしくは年下の人との関係や後輩や部下や自分の教え子などとの関係を見る場所と捉えることができますね。

なので、この場合自分の子供は身弱の私を助けてくれる心強い存在となるわけですし、年下の人、日主と陰陽が違うので特に年下の男性が何かと私のことをサポートしてくれる、力になってくれると見ることができます。

子供はまだこれからの将来の成長をもうちょっと楽しみに待つとしても、確かに今現在、私が四柱推命と紫微斗数のいずれの命術の技術面でも、とてもお世話になり強力にサポートしてくれているのはいずれの占術も私よりも年下の方たちなのです。

そして、この時支の十二運は「墓」
忌神ではなく喜神ですので、これは財運の貯まる貯蔵庫があると見ることができます。
要するにお金が貯まるということですね。

「あらあら、うちの子たちは将来楽しみだわ、今は大変でも育て甲斐があるわ♪」
なんてことが分かったりしてしまいます。

以前も時柱にこのパターンを持つお客様が離婚の相談にお見えになった時にも、「今は小さくて大変でも、将来絶対に力になってくれる存在になるはずだから、何があってもお子さんは手放さないで。」と自分が養育していいのかと迷っていらっしゃるお客様に伝えたことがありました。

そして、時柱は自分の晩年運を見る場所でもありますので、ここの状態が良いと分かると何だかとってもホッとしたりします。
などなど、時柱だけでも色々な要素が浮かび上がってきます。
これこそが四柱推命の醍醐味です。

ですので出生時刻を必要としない命術(お誕生日をもとにして占う占術のこと)よりもより色々なことが分かるかと思いますよ。

先日もインド占星術をやる友達と私は紫微斗数を使い、ある生まれた時間がはっきりと分からない共通の知人の方の出生時刻をそれぞれの占い術で出してみて、検証して遊んだり……などということをしていました。
お互いに、「この時間にずれると本人のキャラクターとかけ離れるね……」、「この時間だと、今の大ブレイクの運気も分かるね~」などというようにですね~

(インド占星術も出生時刻を必要として、色々なことが分かるなかなか興味深い占術ですね~)

というわけで、つい軽視されがちな生まれた時間なのですが、出生時刻がはっきりと分からなかったり、知らなかったり、調べるのが面倒だから……という方は、せっかく鑑定を受けるのであれば、是非とも自分の生まれた時間をちゃんと調べてからの方をおすすめいたします。

もう本当に調べようがなくて分からないといったに場合は、ご本人様に限り聞き取り調査の上で出生時刻の特定をして鑑定します。