福を持つ人―天同星のはなし

子どものことの占い

今回は紫微斗数の話題。

つい先日、大学の早期卒業の目途が立ち夏休みに台湾を引き上げ帰国してきた息子と上の娘との会話を聞いていて、息子が今は台湾に留学中の末娘のことについて言ったこと。

「まゆ(末娘の呼び名)は本能で人を見分ける能力を持っている所がある。
自分のことを可愛がってくれる人とそうじゃない嫌なヤツとか変なヤツとかを見分けるセンサーがあるんだよな。
だから自分のことを可愛がってくれる人ばっかりが周りにいるんだよ。」と。

これ、正に末娘の命宮に入っている天同星そのものの性質です。

息子には占いの類は一切教えていないのですが、
(息子は教えられたくもない、知りたくもない占い嫌い)
この言葉を聞いた時には、
「どうして天同星の特徴をここまでスバリと表現できるのか!」と内心驚きました。

天同星さんは割りと人見知りさんで、
人見知りをしている時は「この人はどんな人だろう・・・?」と良く良く窺って良く人を見ている傾向がありますが、
これは天同星さん達は一体何の為にそうしているのか?と言うと、
「自分のことを可愛がって甘えさせてくれる優しい良い人かどうか?」の重要ポイントを探っているからなのです。

人を見分けるセンサー機能を発動させて様子を窺って
「この人何だかイヤだな」と思った相手にはシャッターを下ろして近づきません。
その一方で「ああ、この人いい人」と思った相手にはとても良く懐いて仲良くなります。
とても両極端ですね。

廉貞星も人の好き嫌いはかなりはっきりしていますが、
天同星の場合は人の好き嫌いの判断基準は廉貞星とは全然違い、
「私に優しく親切にしてくれて可愛がってくれる人」なのです。

環境の変化に対応するのが苦手だったり対人面が苦手だったりする留学生の子は、いくら日本人留学生が最も過ごしやすい環境と言われている台湾でも早々に引き上げてしまう子はたくさんいると聞いていました。

ですので留学に出す前は、兄ほど頭も良くなく普段から「周りの家族にやってもらって当たり前」のとても頼りない感じの末娘が異国の地でちゃんとやって行けるかどうか心配していたのですが、息子の話しによれば娘の大学の学部内で一番偉い学部長の教授(女性)から何故だかものすごく謎なのですが、うちの娘だけが大変可愛がられているそうで、
「あなたにだけ特別よ、他の子には内緒ね」
と言ってうちの娘だけプレゼントを貰っていたりということまであったそうです。

それ以外にも色々と親切に世話を焼いてくれる先生方や学友の方たちに恵まれて一年生を無事に修了し二年生に進級することができました。

これこそ天同星の本領発揮です。
人に甘えるのが上手な末っ子キャラですね。

日頃から私は天同星のことを甘えんぼう星からやって来た甘えんぼう星人と呼んでいます。
甘えん坊なのでハードすぎる努力や厳しすぎる環境は苦手で、楽な方に転がろうとします。

(火星や鈴星などの甘えんぼうに喝を入れる星が一緒にいるとそういう自堕落な面は抑えられ頑張れる人になります。でも何だか無理してる感は出るかも。)

周囲の人達に何かと世話を焼いてもらって親切に助けてもらって、特別な努力なしにちゃっかりとお得な美味しい思いができるという、そういう徳分を持つ福禄を持つ星が天同星で、これは前世で何かすごく徳を積んだご褒美では???と言われたりしています。
(今の娘を見ている我がままな末っ子気質そのものなので、とてもそのようには見えませんけどね・・・)

末娘が特に身内に対してわがままなのは、命宮の天同星のせいのみではなくて太陽の入っている福徳宮が亥宮の位置にあるのが効いていると思われますね。
(落陥している太陽に輪をかけて、この亥の位置は西洋占星術で言えばあの星座で・・・
甘ったれな依存精神丸出しになるのもしょうがないかなと・・・)

天同星は温和で可愛らしい雰囲気で周囲の人たちから可愛がられやすいというように伝えられていると思いますが、これは周りの親切な人がほっておけないような、ついつい守ってあげて助けてしまいたくなるような甘えんぼう星人の魅力で自分に優しく何かしてくれる人を惹きつけるためなのですね。

というと何だか打算で媚を売る性格の悪い嫌なヤツ!とも思えるでしょうが、そうではなくて本当に天然物のついつい守ってあげたくなるような、困っていれば何かしてあげたくなるような雰囲気を持つのがこの甘えん坊星人の特徴です。

だからまあ、男性よりもどちらかと言うと女性向きの星ではありますね。
(男性で天喜・紅鸞などの桃花星と一緒に入っていて財運にも恵まれていればアイドルやホストに向くでしょうね!)

あと、天同星は割と主体性が弱いので周囲の対人環境からの影響を受けやすく、勉強は得意とはとても言えないような子が大学の、しかも異国の台湾の大学に進学を志望したというのは完全に二つ上の兄の影響、兄のマネ以外の何物でもないと思われます。
まあ宜しくないものに影響を受けるよりは良かったのかな?と思います。

振り返ってみればうちの末娘は幼い頃から現在に至るまで上の姉や兄に色々プレゼントを貰ったり、たくさん世話を焼いてもらったりで特に兄には台湾の慣れない環境の中でとても助けられました。

普通異国の留学先で勝手知ったる我が家で一緒に育った実の兄弟姉妹に都合良く世話してもらえるといったシチュエーションになる人というのはあまりいないのではないでしょぅか。

留学前に少しメンタルの健康を崩した時には本当に運良く適切な医療に速やかにつながることができて助けて頂き悪化することなくすぐに回復できました。

そして何だか分かりませんが、母の交友関係のお陰で超高級美容院サロン激戦区の青山・表参道界隈にあるご紹介のないお客様お断りのセレブご用達高級美容室に平民に生まれた高校生の分際でちゃっかりとお世話になれたこともあり、そこのオーナー美容師さんはには今でもいつも気にかけてもらっています。

今年の夏休みの長期帰国中の間はまた母の交友関係から都内のイベント業界に強い人脈をたくさん持っている方から紹介された一般の求人には出回らないとても美味しいブラックバイトではなくてホワイトバイトに苦労なく楽にあやかることができて良いお小遣いを稼ぐことができました。

特別恵まれた家庭環境に生まれているわけではありませんが、天同星さんはこんな風に周囲の人たちからもたらされる幸運の恩恵にちゃっかりと恵まれたり守られたりする機会が多いのです。

乙級星の天福星は天同星を大変良く助ける星で、これが天同星と同宮していると天同星のこういった福禄の良さがより一層際立ちます。
娘の場合はこれが一緒に入っているので、謎なくらいの可愛がられぶりを発揮しているのかもしれません。
(マツコデラックスさんも命宮天同星に天福星が同宮ですね。)

周囲から守られているので人生の大ピンチ!の状況になっても最悪な事態に至ることなく救われるのも甘えんぼう星人の天同星の恵まれている所です。

今後もこの調子で天から授かった天同星パワーを発揮して乗り越えて行って欲しいと思います。

命宮または身宮に天同星が入っていなくてもがっかりしないで。
他人の宮ではなく自分の宮(命宮・財帛宮・官禄宮・疾疫宮・田宅宮・福徳宮)に天同星が入っていれば、天同星の福分を他人に持って行かれることなくその宮位の範囲で福星の恩恵にあやかれるかもです。