弱い日主の根が弱まる時期・四柱推命で見る精神面への影響

子どものことの占い

今回は下記の前回のブログ記事の続編です。

娘の精神が壊れた時 大限疾疫宮・命宮・福徳宮の化忌が重なる年・紫微斗数占例
今月2月に入り、我が家の末娘(現在高校3年生)の精神が突然壊れました。 始まりはいつも受けている語学のオンラインレッスン中に突然泣き出しそれが授業終了までずっと続いたことでした。 担当講師に確認したところ何かで酷く怒られたとか注意を受けたと...

今年の立春過ぎに突然精神の健康を崩した我が家の末娘、今度は四柱推命で見てみましょう。

これが娘の命式

年 甲申
月 丁丑
日 庚子
時 庚辰

4丙子 14乙亥 24甲戌 34乙酉

格局を出すと日主は2干1支(月支と日支は支合の関係)で、
この命式の中で一番強い五行は庚金、
一応の内格身強の命式となります。

セオリー通りに出せば

良い喜神の五行は水・木・火
悪い忌神の五行は金・土

となることでしょう。

ただ、地支を見てもらうと分かる通りに冬月の丑月生まれで申子辰の水の三合局が出来ています。

冬月の水局で地支はとてもとても冷えていて金寒水冷の命式です。

庚金は温められて鍛金され形を整えることによって良さを発揮できる干。

一応天干には庚金を温め鍛金する甲木と丁火があることはありますが、地支にこの木と火の根となるものが全くないためにとてもとても弱い火です。

またこの一応身強の命式の日主庚金ですが、地支に通根する頼りの綱は申金一つで水に漏らされていて、同じ身強の命式の中でも身強中の身強ではなく弱めの身強の命式です。

ですので唯一の日主の根の申金が潰される時が心配な時です。
(健康面・メンタルの不調など)

丑土の中にも辛金の同じ五行の根があるけれども、純然たる庚金の支ではなくドロ土に埋もれた陰干の辛金なので支える力が弱いです。

また時干には日主と同じ庚金があるので、これは日主を強めるの?と思うかもしれませんが、この干に関しては同じものが並んでいてもゴツゴツと硬くて荒々しい鉄の原石がぶつかり合うのみの関係なので、助けにはなりません。

日主が甲 時干も甲
日主が丁 時干も丁

または日主は乙 時干は甲
   日主は己 時干は戊

といった比劫同士の関係とは異なり同じ干同士が助け合う、日主が助けてもらえるといった干関係とはならないのです。

だから同じ庚の干が隣にあっても日主にとってはあまり力になっているとはみなせないというわけです。

現在数え年で20歳ですので、大運は14歳の10年運の後半、「亥」の大運の2年目を迎えた頃となります。

「亥」はこの命式にどう関わるかといいますと、その唯一の頼りの綱の年支の申金と相穿(またの名を害)の関係となり、少し心配な時期に突入していました。

そして今年の2023年の癸卯年は、庚金を温める丁火の天干を冲して消してしまいます。
また年支の卯は日支の子と「刑」の関係、また時支の辰とはこちらも相穿の関係で、大運・流年合わせて良くない条件が重なり不吉な予感です。

格局喜忌のみに囚われた判断では「この運の何が悪いの?」になってしまうことでしょう。

干の特性、命式の寒暖乾湿、調候、日支や日主の頼り綱の支となるものへの影響などを見ながら柔軟に判断していきたいものです。

このようにヒエヒエに冷えた娘の命式ですので、日頃から足腰、お腹などを冷やさない、冷たい物ばかりの飲食は避け温かい物を摂るなど生活養生、食養生を気をつける。

また風水で言えば水辺に近い所には住まずに陽当たりの良い立地の住まいの暖かい部屋で過ごすなどが運勢の改善にプラスとなるでしょう。

(実は小さな頃に近所の河原を散歩中に何故だか川に落ちてしまい、浅瀬なのに足が立たずに溺れながらどんどん流され危うく水難事故になるところだったことがありました。
すぐ近くにいてとっさに川にズンズン入って行った上の娘に引っ張り上げられて、一瞬遅ければ本当に大惨事となる危ういところでした。—地支が水浸しのせい?)

年 甲申
月 丁丑
日 庚子
時 庚辰

地支の丑土辰土は同じ土の五行でも燥土の戌土未土と違いドロ水みたいなもんで水に加勢し、水を防ぐ堤防にはなれません。

寒い気候の地域よりも温暖な気候の地域で暮らす方が合うでしょうね。

私も同じ丑月生まれ、
水が来て冷えて火が消されるとダメなタイプの命式ですので娘とはお揃いです。

お互いに仲良く温かい所で暖かくして過ごして行きたいと思うこの頃です。

リピーターのお客様などからご心配の声を頂きましたが、
お陰様で娘は顔色も戻り食欲も回復しすっかり健康に戻っております。
新たなアルバイトも決まり本人も楽しみにしているところです。
大変ご心配をお掛けいたしました。