あなたのお子さんは本当にそんなに「運の悪い子」なの?

その四柱推命で見た「運の悪い子」は本当なのでしょうか?

私は四柱推命の占いをメインに鑑定しているので、本やネットあるいは他の人から言われてなどで、もうすでに命式を見たりしたことがあるお客様が多く「うちの子供の命式はとても悪そうで…」と心配になってしまった方からのご相談を寄せられることが大変に多いです。

ご心配の中身は「運が弱い」、「社会で上手くやっていけない」、「親との縁が薄い」などなどで、中には「親との相性が良くないので早く養子に出した方がいいと言われました」というものまでありました。

ちょっと待って下さい。
あなたのお子さんは本当にそんなに「運の悪い子」なのでしょうか?

「とても身弱だから運が弱い、長く生きられない」、「この五行が強すぎるから性格がどうのこうので……上手くやっていけない」などなど、実はこんなふうに命式を極端で大雑把に悪く読んでしまうことは簡単にできてしまうことです。それではその人の実像にもっと近い情報を読み解くことはできないでしょう。

もしこのレベルの読み解き方が合っているのであれば、この世は誰から見ても不幸すぎて大変な人で溢れている世界になっているはずです。

それではその人の実像にもっと近い情報を読み解くことはできないでしょう。

またその反面で「この子は将来金運に恵まれた実業家になる」とか「平凡なお勤めの人だけどそこそこ普通に生きていける人」とか「スポーツが得意」とか「何かの専門分野の能力を活かした仕事につきそうだ」、「いい所にお勤めの人になりそうだ」などなどこういうもうちょっと踏み込んだことを読み解くのには、けっこうな勉強が必要になり簡単にはできないものです。

当たるかどうかも分からない極端に悪いことを嘆いて恐れながらの子育ては、お母さんにとっても、そしてせっかく生まれてきたお子さんとの生活にとっても残念なこと。

命式を極端に悪く解釈する反面で極端に過剰に美化して実像から外れてしまうような読み解き方も、褒められれば誰でも少なからず嬉しいものですからお客様受けは良いのでしょうが、それは素に戻りまた少しでも不安に襲われればいつすぐにでも剥がれ落ちるかもしれない頼りない偽りの金メッキを貼っているだけなのと同じことと感じて私自身があまり好きではないので今後もすることはないと思います。

ただ、しっかりそのお子さんの実像を掴んでお伝えできればお客様の肥大化した根拠の薄い恐れと不安はやっぱり外れていて、解消できることの場合がほとんどのように感じます。

長いと思っていても子育ての時期は終わってしまえばアッという間の、お子さんとより良い思い出を作っていく限られた特別な時間、この時をより幸せな気持ちで過ごせるために役に立てていただけたら良いなと思います。