突然の大動脈解離に見舞われた年運

健康運・病気の占い

今回は私の友達のご主人が今から7年前の夏、2017年に急性大動脈解離の病気を発症した時の四柱推命での運について見てみました。

大動脈解離とは前兆なく突然の尋常ではない強烈な背中の痛みの症状から起こり、発症するとあっという間に突然死に至る可能性のあるとても恐ろしい疾患です。

その時は幸いにも迅速な治療のもと一命を取りとめ現在は元気に暮らしていらっしゃいますが、そのような下手をすれば命に関わるような事となっていた甚大な災難に見舞われたこの2017年丁辰年・56歳時(数え年)の運を見てみましょう。

乾造・男命

年 壬寅
月 辛亥
日 甲寅
時 戊辰

大運 
10壬子 20癸丑 30甲寅 40乙卯 50丙辰 60丁巳 70戊午

この方のもともとの命式を見ますと、日主は甲木で地支に根が張って辰土の中には養分の水も蓄えていて強い木です。

ただ、この日主のすぐ横に辛金の官殺があります。

日主の横に官殺が並んで直接剋して来るものは注意が必要で、これが命式の中で気になるものになります。

この辛金、普段は地支に根がなく弱いので身強で根のある日主の甲木に力関係では負けている状態です。

しかし、、、

災難が起こった56歳になった年50歳からの丙辰の大運、前半の丙運が過ぎ去った後半の辰運に入った最初の一年目の時に当たっています。

そして、年運は丁酉年

これ大運と年運を横に並べるとよく分かるのですが、大運支の辰と年運支の酉、この組み合わせは酉辰の支合でこの支合は辰の湿った土が酉金の金を良く生じて金の五行を強める支合の組み合わせです。

地支で金の五行がとても強まる年運でした。

また、辰と酉の支合は「合傷」といって酉金の蔵干の辛金が刃物になって辰の中の蔵干の乙木を切ってしまう支合で、木の根を弱めます。

こうなると、命式の天干の辛金が力を持ちます。

年運では丁酉で丁火が辛金を剋して弱めてくれれば良かったのですが、この命式の月干には壬があり丁と干合してその働きを邪魔してきます。
大運干の丙の時期は過ぎ去りで、病魔の災いを剋してやっつけてくれる食傷の力が及ばない状態です。

根を得て強まった辛金が根を一つ切られて力が弱まった日主の甲木を、例えてみれば細く尖った鋭利な刃物で思いっきり突き刺さすかのようにダメージを与えて発症しました。

庚金の陽干でなくとも、陰干の辛金でも強さがあれば甲木に一撃でダメージを与えることは十分可能です。

命式の時干にある戊の土の五行も金を強めるのでこれがあるのも良くなかったですね。

でも、この方の日主は根が一つだけではなく複数あり強いので命を落とさずに済みました。

今後は辛金の根が出来て、かつ行運で辛金を生じて強める土の五行が来る時期は注意ですね。

この方、実はラーメンや肉料理等にスナック菓子などの脂こってりで味が濃いジャンクフードが大好物で、夜中に食べる豚の角煮なんかが大好物なのだそうです。

日頃からこういうことをやっていると若いうちはまだ良なんとかなっても、老廃物を流す力が衰えてだんだん血管が詰まって血の通り道が狭くなっていったり、体についた余計な脂肪で外側から血管を圧迫して血の通り道が狭くなり、血圧が上がる、血管が破裂するなどの生活習慣病が起こる下地を作ってしまいます。

中医学では土の五行は糖分や脂肪、油です。

辛金を育ててしまう土の五行の食べ物には日頃から摂り過ぎに注意して、土の五行を剋す木の五行の食材、野菜や果物、海藻類を肉類やお菓子類以上に日頃からたくさん摂って血管の中を血がスラスラ流れるような食生活が今後の再発防止の為におすすめです。