今回は昨年鑑定したお客様の事例で、今後のご自身の仕事運についてのご相談でした。
命式はこちら
年 丁巳
月 戊申
日 戊午
時 己未
大運 3己酉 13庚戌 23辛亥 33壬子 43癸丑 53甲寅
2024年現在は43歳からの癸丑の大運のちょうど後半の5年間に入ったところです。
8年前の丙申年に仕事のキャパオーバーもあり体調を崩すなどし、7年前2017年の丁酉年に決心を固め長年お勤めしていた職場を退職されたそうです。
その後は着物の着付け講師やレイキヒーラーの資格を取ったりして知り合いの方などにヒーリングをしたり神社仏閣巡りを楽しむなどこれまで会社でバリバリ働いていたワーキングマザーとは180度違う生活を数年間過ごしていらしたそうです。
が、2021年辛丑年頃にその様子を見かねた友人の方が紹介してくれた公的機関での短期バイトで「やっぱり私はちゃんと頭を使う仕事で社会に出て働きたかったんだ!」と痛感。
翌年からご近所のお宅での家政婦的な仕事に就いたのは良いのですが、「本当は以前のように手に職を持ってバリバリ働きたいのに」という本人の気持ちとは全く違う仕事内容ということで耐えられない気持ちを抱えつつ一年ほどそのお仕事を続けて昨年の夏に辞め求職中の生活を送る中での今回の鑑定でした。
まず、この方の命式の中からお仕事で大切な役割を果たしている仕事の用神はどれかな?と探します。
この方の命式の中でのお仕事の用神は丁火の正印です。
印にはお勤め先という意味合いがあり、天干の中でこれ以外はみんな比劫ばかりですからこれがお勤め先を表す用神です。
なのでこの丁火が消えてしまう運が巡ると職場を去ることになったり比劫の象意が出てきて働いていたとしてもアルバイトや派遣労働などの不安定な立場の非正規雇用者、または肉体労働者といった事になるなど仕事面で良くない影響が出て来るということが考えられます。
また印は看板や広告媒体でもありますから、これが命式から消えれば名前が世間認知されにくいという現象につながり、フリーランスや自営業者だと集客に困りこちらも仕事で厳しい運となります。
また寒気が徐々に増してくる申月において、丁火は調候用神の役割も果たしていますので人気運の面でも不利な運気です。
なので、会社を辞めた時期から現在の大運までを辿れば、講師資格をとったとしても仕事として成り立つほどの収入にはならない厳しい状態なのだろうなということが容易に窺えます。
鑑定の際にその辺をお尋ねしたところ、やはり案の定ご近所の方に着付けを教えたり知り合いにヒーリングする程度で収入よりも着物代の方が出てしまったという本当に趣味の範疇というご様子でした。
そして、癸丑運と強い水の大運で仕事の用神の丁火が消えてしまった運でやはり家政婦といった肉体労働系の仕事に従事されています。
この方の地支を見れば日主は印の午火から生じられていて、勉強は得意な頭の良い頭脳労働系の方だということが分かります。
また本人の分身である日主の禄の巳が申金の食神と支合し食神の象意の専門知識や専門技術を求めている方というのが分かります。
なので、現在の状況をとても不本意に思うのは良く理解できます。
現在の大運では印も官もないので社会的な地位は低くなります。
現代社会においてパート、アルバイト、不安定な派遣などの非正規雇用やレイキヒーラー、着物の着付け講師、家政婦の仕事や肉体労働自体が良くない賤業だと言っているわけではなく、レイキも着物も神社仏閣巡りも高齢の方の住まいのお片付けの有料ボランティアも趣味の範疇でちょこちょこっと楽しむ分には良いですが、それを一生の職業とするにはこの方には合っていない、宝の持ち腐れで不完全燃焼という事なのです。
鑑定後にご本人とメールのやり取りをしていた際に、かつての職場を退職した後は「私はこんなはずじゃなかったのに一体なぜ?」と気づけば泣いている日々を過ごしていたということを教えてくれました。
やっぱり・・・
丁火は調候用神でもありこれが強い水からこっ酷ぴどく消されていますから精神的にもかなりお辛い時期だったかと思います。
会社勤めから解放されて「誰かのためになれれば・・・」と自分の心の向くことを満喫する日々、
ここだけを聞けば良いように思えますが、友人の方からも見かねられてということは
お金にならない道楽で身持ちを崩しているようなおよそ彼女らしくない姿に見えてのことだったのでしょう。
2020年の庚子年や2021年の辛丑年は食傷から洩らされる忌神運で、これは道楽三昧で散財するというちょうどそのような運の時期に当たっていました。
このようなご事情でしたが、
さてさて、今後の彼女のお仕事運はどう変化していくでしょうか?
長くなりましたのでこの続きは次回のブログ記事で!