四柱推命で読み解く幸運の転機が来た時の運気

絵や書が上手なお客様から頂いたメッセージカード。
仕事運の占い

今回は今年になってから地方のご遠方から対面鑑定にいらっしゃったお客様の鑑定事例、仕事運を四柱推命で読み解いて行きます。

今回のお客様は数年前に都市部からあるきっかけで地方の里山が残る自然豊かな環境に移住しそこの自治体に関わるお仕事をするようになった方です。

きっかけとは、以前から尊敬し師匠のように思っていた先輩から、その先輩が生活していて町の活性化に取り組んでいる自治体での子供たちの教育に関わる仕事のことでお声がけをもらい、移住と転職という思わぬ転機の機会が舞い込んだということでした。

そして、現在はその先輩のお誘いを受け仕事のやりがいと自然に恵まれた環境のもとで生き生きとした生活を送っておられるそうです。

このような予想だにしない幸運の転機が外の世界から舞い込んで来たおかげでその後の人生が劇的に変わる時というのは必ず運勢からの大きな後押しがあるはずです。

さっそくこの方の命式とその時に巡っていた運を見ていきましょう。

年 庚申
月 甲申
日 癸亥
時 乙卯
大運 3癸未 13壬午 23辛巳 33庚辰 43己卯 53戊寅

占いの暦上では秋の季節、申月生まれの日主癸の人です。
この場合は強い金の気を抑えることで命式のバランスが取れて運勢が上がり吉となります。
(これは四柱推命の古典「窮通寶鑑」による)

金の五行も強いですが、日主にも根が3支あり日柱も通根していてなかなかの強さがあります。

強い日主は漏らすことが吉となります。
なので命式の中にあって水を漏らす月干の甲木と時柱の乙卯がこの命式にとって良いものとなります。

まとめると日主を漏らす木の五行と、強い金の気を剋して弱める火の五行が巡ると運が上がるタイプの命式です。

転機の話がもたらされたのは43歳からのちょうど己の大運が始まった2022年の壬寅年が始まったばかりのことです。

この翌年の癸卯年に移住して新しい土地、新しい仕事、新しい人間関係の中で充足した日々を送り始めました。

転機がやってきた
2022年壬寅年
2023年癸卯年

この二つの年はまず年運が良いです。

壬()寅()
癸()卯()

で、漏らした方が良い日主の水の五行が良い五行の木で漏らされている年運となるからです。

木の五行は食傷なので精神的にも自分が好きなことや得意なことに夢中になれたり楽しく過ごすことが出来たのではないかなと思われます。

新天地での仕事のお誘いの話が来た2022年壬寅年は下見のために移住先の現地に何度か足を運んだりと忙しく過ごされていたそうで、これはこの年が年支の申から見た駅馬に当たる年で年支及び月支を冲して遠い所への移動が多く忙しい一年になります。

そして2023年の日主と年運の干が同じになる癸卯年には本人の身に変化が起こる年運となり、実際に新しい世界に飛び出して今まで知らなかった事、興味を深く持てる事に出会いで精神的にも充実した日々とのことでした。

その反面で、それ以前の2021年辛丑年は弱めた方が良い金の五行が強くなってしまう年運でしたから、あまり楽しくなかった年というか、運気的に上がらなかった時期だったのかな?と見ることができます。

実際にどうだったのかな?とご本人に尋ねてみますと、コロナ禍に入った頃の庚子年、辛丑年の2020年~2021年頃は今とは全然違って仕事もとても大変だったし精神的に孤独でとても辛かったとのことでした。

2022年からは己に大運が変わっていて、弱めてはいけない月柱の甲と干合して合去してしまうので良くないのでは?
と思うかもしれませんが、この命式では甲に2支も根がありかなりの強さがあります。
この甲の刃に当たる乙木も時干に持っています。

対する己土は大運の柱単位で見れば己卯で弱いですので、合去しに来ても力の関係で逆に強い甲に取り込まれてしまいます。

甲が七殺の己を干合で取り込んで抑えたので仕事運が上がりました。

食傷が七殺を干合で引っ張ってきたということは、ご本人が持っている食傷の専門的な技術や知識、何か得意なことの特技などのおかげでこの仕事運を引っ張ってきた、となるわけです。

外の世界から舞い込んで来る突然の良い転機って、確かに本人の努力や行動だけではなかなか得られないタナボタ的な運の良さということは紛れも何い事実ではあります。

自分自身を振り返ってみても、自分の状況が好転していった時というのは外から天の計らいとしか思えない運命の巡り合わせに感謝したい事がきっかけとなった時ばかりでした。

またもう一つの特徴は突然の良い転機は、運が悪くて辛かった時期の自分が予想だにしない方向から突然にやって来るということ。

天の計らいはしょせん人間の浅知恵なんてものなど及びもつかないくらい斜め上を行っているようです。

でも、やっぱりそういうものを引き寄せられるのは、本人がもともと持っている才能だったりそれまでの努力の積み重ねだったりという下地があってのものなのでしょうね。

このお客様の場合は今年の甲辰年も楽しみな年ですし、その後に続く2026年や2027年の火の五行がとても強まる年運にはますます人脈も広がり金運も上がりそうなことが予測できます。

今回のサムネイルの写真は、対面鑑定の際に頂いた直筆のメッセージカード。
筆跡が素敵だったので許可を頂き掲載させていただきました。

複数の種類の筆ペンをいつも持ち歩いていらっしゃり、何かメモ書きを残す時は私の目の前で筆ペンをササッと取り出してまるでアート作品を作るかのように流暢にサラサラとキレイなイラストや文字を書かれていたのがとても印象的でした。

命式の中にはちゃんと得意技は書や絵を描くことと出ており、絵筆とインクや絵の具、墨汁を表すものが出ています。
(さて、それは命式中のどれでしょうか?(^-^))

自分の好きなことや得意なことで仕事運が上がる命式のご紹介でした。