前回の続き、今後の仕事運についての鑑定です。
前回の記事(前編-状況の概略ご紹介編)はこちら
年 丁巳
月 戊申
日 戊午
時 己未
大運 3己酉 13庚戌 23辛亥 33壬子 43癸丑 53甲寅
2024年現在は43歳からの癸丑の大運のちょうど後半の5年間に入った所です。
私はこの方の仕事運を左右する用神は年干の丁火で、これを剋す水の運が来る時期の仕事運は良くないなと思い見ていました。
そうなると過去の33歳からの大運壬子の水の大運も仕事面で良くない運気ということになりますので、その頃はどうだったのか?をご本人に確認してみました。
するとやはり壬の大運では産休に入って一時期職場から離れていたり、産休明けの復帰後は同僚女性をイジメで退職に追い込むのが得意技のお局様が支配する職場へ異動し事実上の左遷状態に合い、お局様のご機嫌を伺いながら雑務をこなす日々だったそうです。
やはりそういうことが起こっていましたが、この命式は時干にある日主の羊刃の己を正官の甲で干合して制圧すると仕事運が跳ね上がるタイプの命式です。
この壬子の大運中の2014年甲午年はその甲の正官が来て己を干合、
この時期には上司から今までにないほど最高の評価を受け、お局様のご機嫌を伺い雑務の日々だったのが一変し、営業マンと一緒に取引先への取引先への同行打ち合わせ業務や東京への出張の話しも出るなどなど、仕事の幅がグンと拡がりご本人もメチャクチャ嬉しかったとのことでした。
やはり甲の運が来ると仕事運が突然上がります。
ただ、これは水の忌神運中での一時のことですのでこの年の運気は長続きしませんし起こる良い事象のスケールもそれなり程度です。
同じ大運中の2016年の丙申年にはキャパ―オーバーで体調不良、退職のことが頭をよぎるようになる、
そして翌年の、2017年の丁酉年には退職してしまいます。
丙申年については年運支の申が大運支の子と局でつながり水の力が増して年支の巳と支合します。
巳申の支合は「合傷」といい、合でお互いが繋がりながらも申中の蔵干の壬水が巳中の蔵干の丙火を剋して消してしまうという支合、これが更に大運支の子と申-子の水の半局を作り、地支に水の勢力の連合軍となって子水がとても強くなります。
強くなり強さを増したこの大運支の子が日主を生じている本人の体力エネルギーの原神である日支の午火を冲して地支の火が鎮火してしまうという年運となり体調不良。
(逆に強い強いジャイアンのような午火へ味方も誰もいない弱々しいのび太くんのような子水が冲しに行ったならば、戦いは午火の圧勝なので退職を考えるほどの体調へのダメージは起こらなかったことでしょう)
また翌年の丁酉年はこれは図のように大運と年運を並べると分かりやすいのですが、年で巡って来た丁火が大運干の壬水と干合して引っ張って持って行かれてしまっています。
二つを並べると良く分かりますが、水の方が火よりも数や力関係で圧倒的に優位ですのでこれは火が負けて水の方に引っ張って行かれてしまいます。
また、丁酉年という年運は丁火が弱い虚の柱です。
この方の命式にはもともと年干に丁巳と火が強い実の柱がありましたが、丁酉年という年運はこのもともと持っていたお仕事の用神の実の柱の丁巳が虚の柱のせいで弱まってしまいますよということになります。
ここで退職が起こりました。
(お仕事の用神「丁」が虚で弱い柱が来たので、「丁」に関する運勢的に喜ばしくない事象が起こった。)
子の大運で日支の午火が冲される大運中のなぜこの年に退職の事象が起こったのか?
丙に丁の印の年運なのだから仕事運には良い運の年だったはずじゃないの?
などの疑問には以上のことで説明がつきます。
これがもし、壬午の虚柱の壬水の大運であったならば午から力をもらった丁火の方が壬水よりも強くなりますので、天干が干合しても職を失うことは無くむしろ仕事面では2014年の甲午年から好調なのが続いていた時期だったと思います。
時同じくして2017年の丁酉年、日主が今回のお客様と同じ土の五行で同じお仕事の用神「丁火」を持つ私の行運の状態ですが、大運支にはちょうど午火があり、お仕事の用神の丁火の根となっていて強さが出ています。
弱くないので壬に引っ張って行かれることなく、自分の仕事の方に壬の正財を引き寄せます。
大運、流年運共に虚柱、私のもともとの命式中の丁も虚柱でしたのでステイタスが変わるほどのものすごい大発展というのはありませんでしたが、看板降ろして廃業・失業、はたまた開店休業状態などもせずまあそれなりに順調に日々忙しく自営業の仕事が回っていた年でした。
(丁火が虚で弱いっていうのはそのうちあと三年後、未土の大運支と丁未年の実柱がダブルのセットで来るのでまあいいんですけどね~(^^♪ )
そして以降はまたしても癸水の実柱の大運に入って行き、お仕事の用神の丁火は剋され履歴書には書けない資格ばかりの方に行くという時期になって行きます。
今は、その癸丑運の前半が終わり後半の五年間、丑の影響が強まる運気に入りました。
癸丑の柱は癸の実の柱でまたしても実の水のこの大運中、丑土は日支の印の午火を相穿し日支が弱まり金水の力が強まりますからそこまで仕事運に良い運には見えません。
ただその次は、この命式において待望の甲寅の大運が巡ってきます。
先ほどこの命式は己を干合する甲が来ると仕事運が跳ね上がると言いましたが、
その甲が大運でしかも甲が強い実柱でやってきます。
過去の忌神運の中の一時の事のようなレベルでは済まないかなり発展する時期となることが期待できます。
甲寅の官が日支の印の午を生じて強まり社会的な地位も上がることでしょう。
ですので私はこの時期を見定めて、勉強に数年でもかけてじっくり取り組んで取るような資格を取ってこれから準備して行くと良い、とアドバイスしました。
そのお返事はこちらの鑑定後に頂いたメールからの抜粋
そして、今回鑑定して頂いたことで、何故漠然と手に職が欲しいと願っていたのかがはっきりと分かり、そしてとてもスッキリとしました。
長年、自分自身で人生の航路が取れず、かと言って何でも良い訳ではなく、手に職が欲しい、人の役に立ちたいという思いがあるだけに自分で自分に振り回されっぱなしでした。
ただ、今回結麻様に鑑定したいただいたことで、決意が固まりました。
社会に出ます。
履歴書に書ける資格で(笑)
結麻様の「たったの一・二年で習得できるような勉強などたいした価値はない」
の言葉に、何故だかワクワクし、と同時にとても気が引き締まりました。
頑張ります。
必ず○○●●の資格を取得し、困っている方のお役に立てるように頑張ります。
そう、
たったの1~2年程度で楽々資格取得してプロで活躍♬~できてしまうような勉強はこの方には相応しくないんです。
だからそのような言葉を言いましたね。
ちょうどここ数年で経験した地域活動を通して必要性を実感されていたらしく、
社会的信用度も高いこの方にピッタリな国家資格の取得の目標がしっかりと定まったようです。
正印の丁火が仕事の用神の方なので、
公的なことに関わる文系の国家資格がとてもお似合いですね。
少し先の未来のご活躍をとても楽しみにしています。
私が知らないだけか分かりませんが、
これを日本の先生の著書で見たことはありません。