好きなことを突き詰める力、職人技術職で生きる人

先日娘と前から約束してした「羊と鋼の森」の映画を見に行きました。

主人公の青年君は高校生の時に学校にピアノの調律のためにたまたま来ていたピアノ調律師さんと出会い、その見事な仕事ぶりとピアノの音に一瞬にして惹かれます。

これが運命の出会いとなり、それまで何かに一生懸命になったり夢中になったりすることなく、なんとなく生きてきた青年君は家族を説得してピアノ調律師養成のための専門学校に入ります。
(このへんはちょっとドラマ仕立てですね)

ピアノ調律師になるにはピアノの演奏経験のあるなしに限らず、専門学校を卒業して、ピアノメーカーに就職するか楽器店に就職して技を磨き独立……というようです。

青年君は2年間の専門学校を卒業後に地元の楽器店に就職してピアノ調律師としてスタートしますが、憧れのピアノ調律師さんや先輩のピアノ調律師さんたちのような流石プロ!の良い仕事は、たかだか2年程度の学校での実習経験しかない青年君には当然できるはずもなく、待っていたのは思うような仕事ができず失敗や挫折の連続の日々。

でもそんな日々の中でもこの青年君は途中で折れたり、「才能がないから~」と途中リタイヤすることなく、どうしたらもっと良い音が出せるようになるのか?と苦い失敗の経験の中から技を探求して行き、周囲の良い先輩たちのお陰もあり、少しづつゆっくりとでも着実に力をつけて、やがて未来の希望の目標を見出して行きます。

とにかく「どうしたらもっと先輩たちのような良い音が出せるのか?」と試行錯誤しながらいつもいつも良い音のことを考えてばかりいるような青年君でした。

自分の技をどこまでも探求していく、技術職、専門職の世界ですね。

ピアノ調律師としてまともな仕事ができるようになるには、たくさんの時間が必要なようです。

映画を見ていて「ああ、これはあれの力のおかげなか?」と思って見ていたことがあります。

あれとは四柱推命で言う「食傷」のことです。

クリエイターの星とか芸術や技術の星などと言われますが、これがどうしてなのか?が映画を見ているうちに分かってきました。

技術職や職人技の世界はピアノ調律師以外にも、ジャンボ旅客機の整備士や建築業の技術職や、美容師、お菓子職人、フォトグラファー、ITのプログラマー、外科手術が上手いお医者さん、物語を書く作家さんなどなど色々ありますが、食傷はこれらの技術屋さんに共通して、喜神・忌神に限らず活かせるととても良い働きをするものです。

どうしてでしょう?

食傷には「追求して行く、探求して行く」といった性質を持ちます。

それなものなので主人公の青年君は、「自分なんかダメだなぁ~もうやめたほうがいいのかなぁ」という気持ちよりも、良い音を追求したい気持ちの方が勝り探求して新しい技や知識を身につけて行きます。

技術の源は探求心や追求心にあるということです。

自分の求めているものや理想を探求して追求していきます。
その結果技術や専門性が向上します。

なので、ガンコ職人やこだわりクリエイターが生まれるわけですね。

主人公の青年君は実在の人物ではないので、命式がどうか?は分かりませんが、きっと食傷が良い働きをしているのかな?と思いました。

食傷が強い命式の人は探求心が強く、食傷が壊されずに良い働きをしている命式の人の場合はそういったものが必要な仕事で才能を発揮します。

スティーブジョブズの命式もチラッと見ましたが、もともと頭も良いが食傷が強い強い。

強い比劫を食傷が洩らしていて良い働きをしています。
そして食傷は財を生み出す力。食傷のエネルギーが今度は上手く財につながって行く命式を持つ人の場合は自分の技や専門性のおかげで財運に恵まれる人です。

彼もかなりの変わり者ではありましたが、更にもっともっと自分の理想とする良いものをと、どこまでも自分のこだわりを追求していった結果で、appleコンピュータシリーズやiphoneを生み出しました。

ごく限られたほんの一握りの人にしかその道の門は開かれないという厳しい世界の分野で自分の能力の限界に気付き、志半ばで道を変更した人もいるかもしれませんが、そんな人でも厳しい世界の頂点の世界を目指していただけあって探求心はきっと旺盛でしょうから変更した先の世界で技を高めていることでしょうね。

なかなか思うように行かず失敗ばかりの青年君でしたが、簡単にインスタント即席栽培ではなく、たくさんの気が遠くなるほど細かい技術を時間がかかってもじっくり着実に身につけて成長していく姿が良いなと思いました。

インスタントに身につけられるような浅い技術や知識では、「あなたのかわりはいくらでもいるのよ」と後から来た若い人に簡単に取り換えられてしまうでしょうし、険しく長い修業期間が過ぎれば、たとえ年をとっても簡単にそうそう替りは見つからないなというような職人になっているでしょうからね。

見る前は少女漫画チックな感じかもな~と少し見くびっていましたが、仕事に対しての向き合い方をとても考えさせてくれる映画でした。
さすが文部科学省推奨映画。

私がやっている仕事も技術を高めなければいけないという意味では同じですね。

フリーランスに限らずお勤めでも何の仕事でもそれは同じかもしれませんが、もともとの人気運や人脈の力があったとしても、また宣伝とかにいくら力や費用を注いだとしても、あなたの代わりの人なんていくらでもいるのよと簡単に取り換えられてしまうような程度ではやっぱり職業としてやって行くことは無理でしょう。

技術職や専門職のフリーランスは厳しいね、でも好きだからやり続けていられるのかな、自分に才能なんて感じたことは一度もありません。

まだまだだなぁと感じることは本当に多々あり学ばないといけないことはたくさんありますが、それをクリアしたとしても多分いつまでたってもまだまだだなぁと思っているはずです。

湧き続ける探求する気持ちに支えられて学び続けていくつもりです。

映画の導入部を見るとどうしてこの「羊と鋼の森」のタイトルなのか?が分かります。
とても暑い日に見に行ったので、澄んだピアノの音と雪国の森林や雪の風景が心地良い
清涼感を与えてくれました。
ヒーリング効果もバッチリな映画です。

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