十干十二支から導き出す2024年の気象と自然災害予測・五運六気のお話

占術よもやま話し

春のお彼岸も過ぎ4月に入りましたが、寒い日が多いですね。
たまにとても暖かくなったかな?という日があっても続かず、今年は時期のわりには肌寒い日や雨の日が多いです。

今年は例年よりも桜の開花時期が遅く花冷えの日が続いていますね。

これは一体どうしてでしょう?

今回はその謎を解く鍵についてお伝えします。

私が趣味で勉強している中医薬膳では「五運六気」というものがあります。

これは、その年に起こりやすいの気象や自然災害を予測したり、その年に罹りやすい、流行りやすい病気の傾向を予測する中国最古の医学書「黄帝内経」に記されている古い時代から伝わる伝統的な手法です。

これには東洋占と同様に陰陽五行と十干十二支を使いその一年間の気象や天災の予測を導き出します。

五運は天から生じた気の動きでその年の干支の天干から読み解きます。

また、六気はその天からの気を受けて地の気が生じる大気の変化のことで、その年の干支の地支から読み解きます。

私たちは天と地の間の、天からの気と地支からの気が混じり合う空間で生きているのですね。


こんな感じ。

今年の五運
年干は「甲・きのえ」の年で、甲が天干に巡る年は木・火・土・金・水の五行のうちの土が太過する土運が巡る年。

また今年の六気
辰年の今年の前半(1月20日頃の大寒の時期から大暑までの半年間)は「太陽寒水」が主体となり、その場合は春の到来は早いが暖かい季節なのになかなか温まらないという気候となります。
(もうすでに当たっているような、、、さすが中国伝統医学の英知)

そして今年の後半(大暑から来年1月20日頃の大寒までの期間)は、

は「太陰湿土」が主体となり、これは湿気の影響が多いということ。
(低気圧が来ると体調が悪くなるというタイプの人は胃腸を労りながらむくみに気を付け体の水はけを良くする対策が必要な年です。)

で、五運の土運太過と六気の太陽寒水と太陰湿土を合わせた今年の2024年甲辰年のお天気と起こりやすい自然災害の特徴は、

雨が多く暴雨、洪水、山崩れや地盤沈下に土砂崩れや堤防破壊が起こりやすいそう。
特に事犯沈下や堤防破壊は中国の中原地方が危ないという話でした。
(う~ん、中国の某巨大ダムは大丈夫なのだろうか・・・)

今年の前半は温かくなるのが遅く雨が多い、後半も湿気の影響で雨や雪が多く、冬は寒くなるそう。

なので長梅雨になるかもしれませんね。

もともと胃腸が弱かったり湿気に弱い人は要注意の年となりそうです。

今年私の薬膳の先生の大師匠で中医学専門の于爾康先生より今年開催された五運六気の講座で教えて頂いた今年の気象予測のダイジェストでした。

振り返ってみると昨年は夏の暑い時期が季節外れになっても続いていたようなとにかく暑い年でしたね。

これを于先生尋ねたところ、これは昨年の五運六気の影響のせいで、寒くなる時期に暑いという季節が狂ったような時期のピークが昨年だったとか。

それにしてもどうしてこんなことが分かるのでしょうね。
中医学も命理の占いも、陰陽五行と十干十二支の世界はまだまだ私が想像もつかないような宇宙の秘密が秘められているような気がします。