もし自分が別の時間に生まれていたら・・・?

占術よもやま話し

少し前から私の四柱推命の先生の解説動画で窮通宝鑑の内容を勉強しています。

清王朝時代の終わり頃に生まれた徐楽吾という方が書いた四柱推命の書物です。

格局喜神忌での見方を超えた主に調候用神法での観点から命式の貴賤を見るのがとても良い勉強になりなかなか興味深いところです。

命式の日干と季節別、月支別に命式の良し悪しを解説している書物です。

どのタイプが出世して名を上げて偉い人になるのかが分かったりして興味深くなかなか面白いのですが「貴賤」がはっきりしているのが中国占術の特徴なわけで、私はわりとそういう個人の努力レベルなどでは超えられないもっと何か運命めいた、親ガチャはもちろんのこと生まれた環境ガチャのいかんともしがたい現実が示されているものを見るのが好きなのでこういうのは結構好きなんですね。

(変な趣味。でも人生甘くないですからね(^-^;)

とはいえやっぱり気になるのは自分の命式のこと。

冬月の厳寒期の己日生まれで丙の要素がない自分の命式などどうせロクでもない命式の部類とされている事だろうと思ってはおりましたが、まあ案の定なわけです。

ただ、ここで出て来る貴命、良い命式の持ち主の場合はとびきりの特権階級のエリートさんになったりする普通レベルを超えたタイプの命式なので、別にこの書物でロクでもない命式判定されても人格まで否定されたわけではないし、現代の日本に生きている場合は身分的には平凡レベルの一般人ということで理解しておけばいいんですね。

人並に生きていられているのであれば別にがっかりする必要はありません。

運が上がるのに必要なものが今後巡ってくる時期にはそれなりに運が上がって楽しみ!と思っておけばいいんです。

で、四柱推命や紫微斗数の占いでは同じ日でも生まれた時間が違えば運命が大きく違うということは珍しくありません。

もし自分が別の時間に生まれていればどんな一生を辿っていたんだろうか?と考えることは以前からわりと良くありました。

多分あと3~4時間早い寅の刻生まれに生まれていれば時柱が丙寅で冬の凍り付いた地面を解かす丙が地支に通じた命式となり、世の中で出世する運の人となっていたことでしょう。

仕事も個人事業で細々となどではなくどこかに立派なオフィスを構えたバリキャリ女性で今よりもゆとりのある生活で自分の仕事に誇りを持って暮らしていたかもしれません。

ただしかし、この時刻に生まれると子どもを授かることはできなかった可能性があります。
(時柱は子供のことが出てくる柱でもあります。)

辰時生まれの私はバリキャリ女性でもなく、趣味が昂じて好きなことでなんとかやってこれただけのいつどうなるか分からない自営業程度ではありますが、子どもには恵まれました。

子ども達が大人になりそれぞれの道にこれから進んで行く姿を見るのが楽しみなこの頃です。

最近は子どもの大学卒業後の進路の話しが出るようになり、良くここまで辿り着けたなと感慨深くなることがあります。

今の自分は子供のいない人生は考えられません。

他人には分からないその人なりの苦労もあることでしょうから年収○億のバリキャリ女性が羨ましいとも思いません。

一方でもし寅時で生まれだったなら、子どもがいない人生でもきっと自分に誇りを持って生きていたことでしょう。

ないものねだりせず、与えられた運を人生の最後には「まあ良かったんじゃない?」と思えるように生きて行こうと思います。