占いの「相性が悪い」の言葉なんかぶっとばせ

結婚運の占い

この記事をブログに書いてから、西洋占星術を勉強された経験のある占い好きな方からの鑑定依頼が増えるようになりました。

私自身も同じく占いは好きなので気持ちは良く分かるのですが、このような方たちは何か今現在差し迫って相談したい深刻な悩みや困り事があってというよりは、「こっちの占いではこんな風に出ていたけど、四柱推命や紫微斗数ではどうなんだろう~?」という興味関心がとても強くていらっしゃる方が多いです。

やはり通常では知ることができない自分の運命や未来の青写真を知りたくなる好奇心って尽きないものですね。

このような差し迫って大きなお悩みを抱えているわけではない占いが趣味の方の鑑定の時は、大抵は四柱推命や紫微斗数の超基礎講座的な要素を交えた内容で、鑑定後は占術談義になっていき、同じ趣味嗜好同士として私も楽しいひと時です。

今回対面鑑定でお越し頂いたお客様も四柱推命の基礎的なことと、そして西洋占星術を以前より趣味でやられていらっしゃる方でした。

ただ、事前に頂いたご相談で「主に夫婦の関係と仕事について知りたい」といったシンプルな内容を頂きました。

シンプルではありますが実はここは結構重要ポイントで、普通に何年間か結婚生活を送っているケースの方が、ただ単に夫婦間の関係や相性を知りたいと言う場合には、その裏に何らかの不具合があり不安を抱えている場合が多いと私は師から聞いています。

それは至ってその通りで、実際にこれといって何も問題なく順調に過ごしている場合のご夫婦のが、いくら占いに興味があるからといっても相性がいいか?悪いか?なんて、別に占いで何と言われようがこれといってどうでも良い気にもならない事なのではないかな~と思うわけだからです。

で、鑑定の事前に頂いた生年月日の情報から四柱推命の命式を見て見ると、これはやはりやはり・・・。
(ご主人の出生時刻が不明なので、今回は奥様の鑑定のみということで見てみました。)

女命
年 丙寅 
月 丁酉 月令 辛
日 甲申
時 丙寅

天干は丙の強い食傷が二つもあり日干以外は全部食傷なので、食傷の火の五行が良い五行に当たる従児格の命式に当たります。

自分が属しているジャンルでは名が通った方になりそうな方に見えますし、そしてとくに丙が二つもあることで、明るさや賑やかさなど個性が普通と違う高いテンションの方だなということがすぐに分かる命式です。

そして懸案事項の夫婦の場所の申と日支が時支の寅と「冲」になっています。
冲は戦闘状態のことで、そして冲になっている寅はこの命式の場合はこの命式の持ち主のお客様ご自身に当たります。
ご夫婦同士が戦っている姿が出ています。

そして申はちょうど金の五行で官殺なので、女性にとってはご主人に当たる方が月支にも、そしてちゃんと日支の夫婦の場所に入っていますから結婚とご縁がない方ではありません。

この命式の持ち主を表す日干は甲で、この甲はこの命式の場合はお水は必要としていない乾いた材木の木なので、多少金の五行(ご主人を表す官殺)に剋されたところでダメージはそう強くありません。

それどころか、強い火の熱で金の官殺の五行を燃えて制圧してしまう力を持っています。

要するにこのことを分かりやすく普通の言葉で伝えると、ご主人が多少何か奥さんにぶつかってきても奥さんのパワーで封じ込めてしまうことができるので、生活の中でぶつかり合うことはあってもご主人からのDVや言葉の暴力で破局!なんてことにはなりませんよということです。

また紫微斗数の命宮と夫妻宮の様子を見て見ます。

ご主人の宮の夫妻宮には七殺星と擎羊星といった攻撃的で気性の激しい星が並んでいます。
擎羊星は暴力暴言の星と言われ、表現能力の星の文曲星も入っているので言葉が激しく口も悪そうなご様子ですね。

対する奥様の方の宮の命宮には、こちらもなかなか強い星の廉貞星に、そして文曲星と兄弟関係に当たる同じく表現能力の星の文昌星が入っています。

表現能力とは何か創作物の表現というだけではなく、書く文章やそして喋る言葉も当てはまります。

ご夫婦揃って表現の星が入っているので二人とも口がすごそうですが、私が見る所この命盤の場合では文昌星を持つ奥様の言葉の達者さの方が勝っていそうです。

またご主人の宮の夫妻宮の三合宮も殺破狼で強い性質の主星ばかりですが、奥様の命宮の三方四正にも、廉貞星・紫微星・貪狼星・武曲星・天府星と強い星がたくさん入っていますので、全然負けていません。

だからご主人がつっかかってきてもそう簡単に負けていませんよということです。

鑑定でお会いした際にそのあたりのことを伺ってみるとやはり日頃からの激しい口論は良くあるそうで、それで今回相性を聞いてみたということでした。

そして、やはりご主人のガーッと言って来たことに対して奥様の方が反論の余地を少しも許さないほどに理詰めでことごとく言い返していつも勝利をおさめて(?)いらっしゃるそうです。

鑑定の後にこちらのメッセージのメールを頂きました。

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本日は対面鑑定していただきありがとうございました。
楽しい時間はあっという間に過ぎてしまうものですね。とても幸せな時間でした。

まず仕事運について、数年は大きなトラブルなく続けていけそうであるとの事でひとまず安心しました。
以前から自分のホロスコープや四柱推命の命式を眺めていて、決して平坦な道を歩める人生でない事は分かっていました。
どうして皆と違うのかと漠然と悩むことも多かったです。

ですがいつの頃からか短所ばかり見て嘆くのではなく、長所を見て活かさなければ勿体ないと考えるようになりました。
今は自分の長所である表現力、集中力、伝達力を使いながら行動するよう努めています。

今回の鑑定で紫微斗数という私にとっては新しい占術でも鑑定していただき、
やはり私が意識して取り組んでいることは間違っていないと力強く背中を押していただいた気がしました。

財運がなくなってしまう星を持っているのは残念ですが(笑)なんとなく分かっていました。
お金儲けをしようとしても商売や経営の才能は私にはありません。

それより自分の能力や働いた対価として報酬をいただき、
必要最低限で生活し残りは投資や社会に還元する。
そしてまた人の為に働く。

それが私らしいと思っています(^-^)

夫婦運に関してもしっかり見ていただきありがとうございます。
夫と言い合ったりすると申しましたが、確かにこの9年、
紆余曲折あり結婚に至りましたが今のところ夫婦関係は良好です。
夫を心から尊敬しています。

夫と付き合っていた頃からあまり相性が良くない事は分かっていました。
ですが私は占い好きでありながら占いを100%信用しないひねくれ者なので(笑)
夫婦運が悪くても絶対に仲良し夫婦で添い遂げてやると燃えております。

また医学・科学で説明できない宗教・文化も信じていますので
相性が悪い者と一緒になるのが運命だとしたら、それは自分の足りない部分を彼が補ってくれ、
自分と異なる考えを理解する学びの場を神様が用意してくれたのだと考えるようにしています。

辛いことがない訳ではありませんが、未知の世界への好奇心が勝るというのもありますね(笑)
これからも夫を含めた周りの人との縁を大切にしながら、一つ一つ前に進んで行こうと思います。

引越しの日取り決めについても各部屋ごとに吉日をまとめて下さり、来年はスムーズに引越しが出来そうです。
ありがとうございました。

他の家族の事も出生時間が分かりましたら是非鑑定をお願いしたいと考えております。
またお世話になるかと思いますが、その時はよろしくお願いいたします。

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ご自身で明るすぎるというか周囲よりノリがハイテンション過ぎて、どうしても浮いてしまって自分は何か周囲の人と違うんじゃないか?ということや、やはりご夫婦間でぶつかることが多いことを他の占いでも見ていて分かっていたらしたのでした。

今回四柱推命や紫微斗数などの東洋の占いでも同じような結果が出たことで、ご自身が持って生まれたこの特徴を上手く人生のテーマにして奮起して行かれる気持ちが高まったようですね。

そう、悪いと言われた運を嘆き落ち込むだけでは占いに振り回されているのと同じこと。

どうせ来てしまった運は受け入れて上手く乗り越えるための踏み台にしてしまった方が生きて行く甲斐があるってもんです。

「相性が良くない=お互いのことが好きではない」、ではありません。

相手の人のことが少なくとも嫌いになったり信頼できなくなったり、今すぐ目の前から消えて二度と現れないでくれなどと思っていない限りは、占いで相性が悪いと言われた事くらい
「そんなこと最初っから分かってたけど、どうであろうと行ける所まで一緒にやって行くって決めたから!」
とぶっ飛ばせるくらいの気持ちで向かって欲しいですね。

他に鑑定ではご主人の動向に要注意(浮気?)の時期や、五行の関係から住むのに向かない地域のアドバイスなどもお伝えしました。

また頂いたメールのメッセージを見ても分かるのですが、文章の表現が多彩でなかなか達者です。

今回メッセージの掲載許可を頂くために連絡をしたら頂いた返信はこちらでした。

勿論です!
私は秋の乾いた木材ですから人に使ってもらってなんぼです(笑)
私自らが人生を通して占いの実験台だと思っていますが
少しでも他の方のお役に立てれば光栄です(^-^)
何なりと使ってくださいませ。

うん、やっぱり選ぶ言葉がなかなか上手いな~。

文化や文章などの意味を持つ「丁」の食傷を持っておられますし、命宮には同じような性質の表現の星の文昌星も持っていらっしゃいます。

ですので、そのうちお仕事運が今よりもっと上のステージに移った時には、専門のお仕事に関する著作活動などで世の中の人たちに広く普及するようなご活躍をされる可能性も充分秘めていることと思います。

ますますのご活躍を楽しみにしています。