断易とはどのような占いなのでしょうか?

断易

今日はお金と資金繰りのことで大変お困りになっているクリニック経営者の開業医の方の対面鑑定でした。

そして「当面の財運・貯蓄運は?」というお題で断易の卦を立てたところ出たのがこちらの卦。

艮為山(六冲卦)から山地剥に変わるという卦が出ました。

Month(月建):子月 Day(日辰):辛巳日  申酉空亡
用神:妻財爻 原神:子孫爻

騰蛇 官鬼 寅 世
勾陳 妻財
朱雀 兄弟
青龍 子孫 申 応 → 官鬼 卯
玄武 父母
白虎 兄弟

財運・金運や預貯金のお金のことを見ますので、用神の上から2番目にある妻財爻を見ます。

すると…、これは月建からは同じ子から比和で力がありますがそれも今月限りのことで、日辰から見るとこれが「絶」に入っており、お金の蓄えが底をついている危険水域な状態なのが分かります。

確かにこちらの経営者様の場合、お父様や祖父母の代から長く続く借金や、またライバル関係の病院経営者から陥れられあらぬ濡れ衣を着せられて裁判に負け、その大きな金額の負債も背負い…ということでその借金を借金で補うという綱渡りの自転車操業を繰り返したためにこのような状態になっている厳しい状況です。

月建から強まっているのも、それはたまたま銀行からの融資が上手く行ったからで、来月の丑月からは妻財爻と月合にはなりますがでもやっぱりヤバイ気配ですし、その借り入れたお金も借金返済の支払いに消えてしまい年が越せるかどうか不安で…ということでした。

預貯金・財産・お金の元になる原神の子孫爻は卯へと動いて動爻になっていますが、日辰の巳と合していて動くに動けない状態。

要するにどういうことかというと、子孫は商売経営のことですから、今のあまり利益の出ない保険診療だけでもう毎日ロクに休みも取らずにいっぱいいっぱいに働いていて、Web診療や本の出版の他にももっと高い利益の望める自由診療の新たな診療メニューの準備をしましょう!としても日々の外来患者さんの診療で大変で新しいことをする時間の余裕も何もないからもっと行動しましょう!と思っていても睡眠時間もままならないほど日々の業務で忙殺されて何もできなくて動くに動けないということです。

レセプトの処理・毎日来訪される製薬会社や医療機器の営業の方の対応などなど、お医者さん本来の診察以外お仕事はかなり時間を取られる激務で、町の開業医のお医者さんの負担になっているそうです。

で、この巳申の合が冲で解けて卯に変わったとしても、あまり良い変わり方はしていません。
また何かしらお金が出て行くことになりそうです。

今の心配がそのまま出てしまった卦です。

で、「やっぱり易とかこういう占いって怖いわ~」と思いますか?

私は、「宇宙の波動と繋がって希望に向かって進んで前向きに頑張れば大丈夫、答えはもうあなたの中にあるから」と迫り来る危機がそのまんま見過ごされていて気が付かないか見て見ぬふりをして、そのままその時を迎える方がよっぽど怖いと思います。

「答えは自分の中になんかない、だからどうしていいのか分からないからこうやってわざわざ相談に来ているわけで、必要な答えは自分の外にある。」と言った人がいます。その通りだなと思います。

それに世の中の人の役に立つ仕事をしようと頑張ってダネイホンを発明して販売したのに進駐軍に目をつけられてあらぬ容疑をかけられて逮捕投獄されて会社も資産も失ってしまったまんぷくの萬平さんのように、どんなに本人が良かれと思って希望を持って自分の力で未来を切り開いていこうと頑張ってやって来たことでも、それがかえって仇になって窮地に陥ったりってこともね、あると思いますよ。
(私はあった、ありました、本当に、ここまでじゃあないけど ^^;)

厳しくて理不尽だけどそれが運命ね、やっぱり。

で、こういう場合の易の卦から見た改善策は、財の原神の子孫を強める策を取ることで、この卦の場合子孫爻は申金ですから、金行の西の方位へ方位取りに行くことが一応の改善策となります。

ですから西の方位が奇門遁甲で見て特に商売経営や財運に良い吉方位に当たっている時に西のおサルさんの方位に吉方位取りに向かいます。

そして申ですから、おサルさんといいますか申に由来する場所の猿田彦神社をお勧めしたところ、今回のご相談者様のお医者様は

「私、昔から猿田彦神社がどうしてだかとっても大好きで、京都に旅行に行った時には必ず行ってるんですよ~」
とのことでした。

またこの方の四柱推命の命式から見た財運の悪さを抑えて運勢を改善する五行はやっぱり金行で、これも今回の卦とリンクしている。

どうしてなんだろう~、だから断易って不思議です。

以前にこちらのお客様には来年に西が財運に良い吉方位に当たる日の日盤と時盤の奇門遁甲のリストを作成してお渡ししていたので、是非それを活用して猿田彦神社に行って来て下さいねとお伝えしました。

だから、ね、卦を立てると悪い場合の改善策も見えて来るので、怖い事ばっかりじゃあないんですよ。

こういうのって病気と同じで膿は早く出した方がいいし、運に恵まれず力が及ばないこともやっぱりあるかもしれないけれども、それでもやっぱりこういうけっこう深刻な良くないことは早く手を打った方がいいから悪ければ悪いって分かった方がいいんです。

だから怖くない、怖くない。